Nicholas Cage(1)
写真: Gerald Geronimo / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons

ニューヨーク・コミコンでAIへの姿勢を語る

ニコラス・ケイジはニューヨーク・コミコンのパネルで、Prime Videoのドラマ『スパイダー・ノワール』への出演契約時に、AIの使用を認める許諾書には署名しなかったと明かしました。Amazonを「AIに非常に前向きな企業」と評し、同社と再び仕事をする可能性は低いとの考えも示しています。

ケイジは、AmazonがOpenAIに500億ドルを投資したことを、自身が同社に距離を置く理由の一つとして挙げました。AIに協力的な企業と、自身の立場は一致しないという趣旨です。

一方で、若い世代の監督がYouTube文化などを通じて、自分たちの手で作品を作る姿勢に関心を示しました。ケイジは「ゼロから手作業で」取り組む人々と仕事をしたいと話しています。

AmazonのOpenAI投資は15億ドルと35億ドルの枠で構成

Amazonの500億ドル投資は、単一の一括出資としてではなく、OpenAIのシリーズC優先株を購入する15億ドルの投資と、追加購入に向けた350億ドルのコミットメントで構成されていました。

Amazon子会社が提出した2026年2月27日付のForm 8-Kには、優先株15億ドルの投資と、総額350億ドルの追加購入に関する合意が記載されています。残る金額の実行条件は、OpenAIの株式公開または所定のマイルストーン達成でした。

MediaPostは8月、Amazonが残りの350億ドルを投じ、合計500億ドルの投資を完了したと報じました。したがって、ケイジが挙げた金額は、OpenAIの株式取得に関する当初の投資と条件付きの追加購入枠を合わせたものです。

許諾書への署名をめぐるケイジの判断

ケイジは『スパイダー・ノワール』の契約時、作品でAIを使うことを認める許諾書に署名しなかったと説明しました。許諾書の対象範囲や、制作現場でAIがどのように使われる予定だったかについて、ケイジはパネルで詳しく述べていません。

ケイジは自身を「AIに友好的な俳優ではない」と位置づけ、Amazonとの今後の仕事についても「おそらく」ないだろうと語りました。ただし、これは将来の出演を確定的に否定した発言ではなく、本人が示した見通しです。

発言の対象は『スパイダー・ノワール』の契約時における許諾と、Amazonとの仕事に関するケイジ個人の姿勢です。AmazonのOpenAI投資額はその発言の文脈で挙げられましたが、投資の条件と許諾書の内容は別の事柄です。

『トゥルー・ディテクティブ』出演は本人が可能性に言及

ケイジは同じパネルで、テレビシリーズに再び出演する可能性を語り、HBOの『トゥルー・ディテクティブ』のシーズンに参加するかもしれないと述べました。発言は出演決定の告知ではなく、本人による見通しとして伝えられています。

ケイジは、映画の仕事を続けながら家族を養う必要があり、映画に立て続けに出演しすぎないことも考えていると説明しました。そのうえで、テレビシリーズに出演する可能性に触れ、『トゥルー・ディテクティブ』を候補として挙げています。

Deadlineによると、ケイジは同作への出演について前年から交渉中だったとされています。今回のパネルでは本人がシーズンへの参加を示唆しましたが、役柄や共演者などの詳細は明かされていません。