Claude、銀行口座とカードの情報を読み取り専用で分析する機能を米国で提供
出典: claude.com

Claudeに銀行口座やカードを接続し、残高や取引履歴について質問できる「Personal Finance」機能が、米国のPro、Max、Ultraプランでベータ提供されます。 Claudeは選んだ口座の情報を読み取り専用で扱い、送金や投資などの操作はできません。 支出の分類や請求予定の確認、月ごとの比較を会話形式で行えます。

口座情報を質問やチャートで確認

利用者は「今月のお金はどこに使ったか」といった質問を入力し、接続した口座の残高や取引をもとに回答を得られます。 Claudeは支出をカテゴリー別に整理し、過去の月との比較や、次の給料日前に予定される支払いの確認にも対応します。

質問を掘り下げると、二重に計上された請求や予想外の手数料、金額が増えている請求など、取引の内訳を見直せます。 また、年率を説明したうえで、その年に支払った利息を計算する例も示されています。

週ごとの支出グラフや支払予定のカレンダー、利用者が選んだ数値を並べるダッシュボードも作成できます。 表示内容は後から調整でき、会話の中で追加の質問を続けられます。

接続の承認と読み取り専用の範囲

口座の接続にはPlaidを使い、利用者自身が銀行にサインインして、Claudeによる読み取り専用アクセスを承認します。 Claudeが銀行のパスワードを尋ねたり、受け取ったりすることはないとAnthropicは説明しています。

OAuthは、第三者アプリに認証情報を直接渡さず、金融機関のデータへのアクセスを認可する仕組みです。 OAuth接続では、利用者はいったん金融機関のウェブサイトやアプリに移動して認証とデータ共有を許可し、その後アプリに戻ります。 Plaidは金融機関から受け取ったアクセスを使い、利用者が共有を認めた金融データをアプリに提供します。

Claudeに共有されるのは利用者が選んだ口座だけで、金融機関名、口座名・種類・末尾4桁、残高、信用限度額、最大2年分の取引履歴が対象です。 Claudeの読み取り専用設定は口座情報の参照範囲を定めるもので、OAuth自体が読み取り専用を保証するという説明ではありません。

利用前に知っておきたいデータの扱い

Personal Finance hub内での会話は、Anthropicのモデル学習には使われません。 hubの外でClaudeに共有する情報には、利用者のプライバシー設定が適用されます。

接続した口座はいつでも解除でき、解除後はClaudeがその口座のデータを参照できなくなります。 Claudeの回答には誤りがあり得るため、金額の根拠となる取引を尋ね、重要な数字は銀行でも確認するようAnthropicは案内しています。

この機能は投資助言を目的としていません。 Anthropicは、より大きな金融上の判断について、利用者が信頼する有資格の専門家や規制対象企業とClaudeが連携する方法を検討しており、銀行や資産運用会社などから意見を募っています。

米国の有料プランから段階的に展開

Personal Financeは米国でベータ版として今週から順次提供され、対象プランはPro、Max、Ultraです。 接続した口座を選び、支出や残高について質問するのが基本的な使い方です。

質問への回答は平易な言葉で示され、金融用語の説明にも対応します。 Claudeには広告やスポンサー付きの推奨がなく、自社のクレジットカード、ローン、預金口座を販売していないとAnthropicは説明しています。

AnthropicはPersonal Financeを金融上の判断支援に向けた最初の段階と位置づけ、金融サービス企業との連携を探っています。