
約670店舗で「肌シルアナライザー」を運用
アルビオンは、非接触型の肌分析ツール「肌シルアナライザー」の運用を約670店舗で始めました。メイクをしたまま最速10秒で肌状態を分析し、店頭でのカウンセリングやケアの提案に活用します。
ツールは東京電機大学、パナソニックシステムネットワークス開発研究所と共同開発したアプリケーションです。iPadで肌に関するヒアリングと顔の撮影を行い、分析結果を画面に表示します。
アルビオンは、顧客の肌を知り、信頼関係を深めるためのコミュニケーションツールと位置付けています。分析結果を顧客と共有し、一人ひとりの肌状態に応じたケアの提案につなげる計画です。
5項目をスコアとチャートで可視化
分析では、アルビオンのカウンセリング技術や知見を学習させた独自のAIアルゴリズムを用います。「潤い」「色ムラ」「キメ」「シワ」「毛穴」の5項目を扱い、スコアとバランスチャートの2画面で結果を表示します。
毛穴の大きさや形状、目立ち方、肉眼では捉えにくい色差なども分析対象です。個人の肌の特性や項目間のバランスを見ながら、肌悩みを共有するカウンセリングを行います。
顔写真を使った肌評価の研究では、画像から皮膚科医による視覚評価の等級と、測定機器で得た生理的な値を予測するAIモデルが検討されています。韓国の14〜69歳の参加者1,099人を対象に、皮膚科医5人が顔の8項目を評価し、機器でも生理的指標を測定しました。
顔画像からの予測と機器による測定
この研究のモデルは、画像上の視覚評価を分類し、機器で測った生理的指標を回帰によって予測する設計です。潤いのように機器で測る項目も、測定値を教師データとして画像から推定する方法が研究されています。
一眼レフ画像での評価では、視覚評価の等級が完全に一致した割合は平均51.4%で、1段階以内の予測は平均93.3%でした。シワ、色素沈着、毛穴、たるみは高い相関がみられた一方、唇の乾燥は相関が比較的低く、水分量や弾力性の機器測定値との相関は中程度でした。
この研究はアルビオンのツールを評価したものではありません。顔画像による分析では、項目によって予測との結び付きが異なります。肌シルアナライザーが表示する「潤い」などのスコアは、カウンセリングで肌状態を共有するための指標として使われます。
機器測定や肌画像診断との違い
肌画像からの評価と、専用機器で水分量などを測定する方法では、得られる値の種類が異なります。別の顔用マスクの臨床研究では、角層水分量をコルネオメーター、経皮水分蒸散量をバポメーターで測定し、弾力性とハリはカットメーターで評価しました。
同研究では、顔写真をVISIA CRで撮影して肌のツヤや赤みを解析し、目元のシワや肌のキメはAntera 3Dで測定しています。画像機器による解析と、肌に接触する測定器による水分量などの測定を組み合わせる手法です。
肌シルアナライザーは、メイクを落とさず短時間で行える画像ベースのカウンセリングを店頭に取り入れます。アルビオンは、昨年9月に旗艦店「アルビオン フィロソフィ 高輪」を開き、4月には公式ECを開設しました。











