CG Painter Alpha 0.4の対応範囲
CGstuffが、無料の3Dテクスチャペイントソフト「CG Painter Alpha 0.4」を公開しました。3Dモデルへの直接ペイントに加え、メッシュマップのベイク、プロシージャルマスクの生成、ゲームエンジン向けのテクスチャ出力に対応します。
対応OSはWindows 10/11と64bit版Linuxです。ZIP形式のポータブル版として配布されています。動作にはOpenGL 4.5対応GPUが必要で、VRAMは4GB以上、RAMは8GB以上が推奨されています。
バージョンはアルファ版の0.4で、Windows版は約72MB、Linux版は約71MBです。開発者は、初期アルファ版のため動作に粗さが残る可能性があると案内しています。
レイヤーとマスクを組み合わせる編集
ペイントレイヤーと塗りつぶしレイヤーをフォルダーにまとめ、ブレンドモードやマスクを組み合わせて編集できます。チャンネルごとの合成にも対応し、非破壊で編集できます。
プロシージャルマスクは、曲率、アンビエントオクルージョン(AO)、傾斜、位置などをもとに生成します。レベル補正、色相・彩度(HSL)、ぼかし、シャープなどのフィルターもマスクに適用できます。
曲率を使ったマスクは、モデルの角や曲面に沿った摩耗表現の下地になります。手描きの塗りと形状に基づくマスクを重ねることで、ブラシによる描き込みと自動生成した質感を同じテクスチャ内で扱えます。
ベイクしたマップを質感づくりに使う
ベイクは、3Dモデルの表面情報を2Dのテクスチャマップへ変換する処理です。高解像度モデルの細部を低解像度モデルに反映したり、表面情報をマテリアルに利用したりできます。
AOマップは、溝や近接した面など光が届きにくい箇所の影を表します。厚みマップは表面の両側の距離を記録し、曲率マップは面の曲がり方やエッジを示します。このため、曲率はエッジ摩耗のマスク、AOは溝のマスクの生成に利用できます。
接線空間ノーマルマップは面の法線方向を記録し、モデルの形状を増やさずに凹凸を表現します。CG PainterはAO、厚み、曲率、接線空間ノーマルのベイクに対応し、高ポリゴンモデルの情報を低ポリゴンモデル向けに焼き込む手順も備えています。
BlenderのCyclesでも、AOやノーマルなどの情報を画像テクスチャへベイクできます。ベイク先にはUVマップと画像テクスチャノードまたはカラー属性が必要です。高解像度側から低解像度側へ情報を転写する設定では、選択したオブジェクトからアクティブな対象へレイを飛ばしてベイクします。UVアイランドの境界に余白を設ける設定もあり、テクスチャのフィルタリング時に境界が目立つのを抑えます。
Blenderとの連携と出力先
Blenderの標準Texture Paintは、UVテクスチャを3Dビューポートまたは画像エディターで描く機能です。3Dビューでモデルに描いた内容は、選択中のUVマップを通じてテクスチャ画像へ反映されます。
CG PainterはBlender Live Linkを備え、Blenderと接続して制作データを同期できます。UVアイランドをまたぐ描画にも対応し、複数のテクスチャセットには個別の解像度を設定できます。テクスチャセットごとの解像度は最大4Kです。
Substanceを使う制作手順では、共有テクスチャを基準にテクスチャセットを整理し、BlenderでAOやIDマップをベイクしてマスクに利用できます。SubstanceからBlenderへ戻す工程では、ラフネス、メタルネス、ノーマルマップを読み込むPBRシェーダーを組み直します。CG PainterにはUE5 ORM、Unity URP/HDRP、glTF metal-rough向けなどの出力プリセットがあり、制作したテクスチャを各形式へ書き出せます。









