LemonadeがローカルAIサーバーのバージョン2026.45.3を公開し、デスクトップアプリとWeb UIを刷新しました。モデル管理やルーティング設定の画面を新設し、K2-HorizonファミリーとFlintモデルに対応しています。
モデル管理やルーティング設定を画面から操作
新しいUIには、組み込みツール、モデルマネージャー、ルーティングポリシーのビジュアル編集機能が加わりました。ルーティングポリシーは、処理をどのモデルに割り当てるかを決める設定です。
中国語ローカライズに加え、モバイル向けWeb UIとLLMテレメトリー表示機能も追加されました。テレメトリーは、モデルの処理状況などの計測情報です。
開発チームは新しいGUIを紹介する動画も公開しました。
K2-Horizonは端末から企業向けまで6モデル
Lemonade 2026.45.3はK2-Horizonファミリーに対応しました。K2-HorizonはInstitute of Foundation Modelsが公開した6モデルの系列で、375B-A23B、36B-A4B、32B、7B、3.7B、0.9Bがあります。
モデルは規模によって想定用途が異なります。0.9Bは腕時計や眼鏡など制約の厳しい環境、3.7Bと7Bはスマートフォンなどの端末利用、32Bと36B-A4Bはローカルワークステーションや効率的なサービング、375B-A23Bは企業向けの負荷の大きい処理を想定しています。
36B-A4BはMoVA(Mixture-of-Value-Attention)という疎な注意機構と、専門家混合型のフィードフォワード層を採用しています。1トークンあたり約40億のパラメーターを活性化し、密な32Bモデルに近い性能を目指す設計です。
学習過程も公開するK2-Horizon
K2-Horizonでは最終的なモデルの重みだけでなく、学習コード、設定、途中段階のチェックポイント、詳細な学習ログ、評価結果も公開対象です。データそのもの、またはデータの構築方法も提供するとしています。
モデルとコードのライセンスはApache 2.0です。データセットはそれぞれの適用ライセンスに従い、再配布できない場合はデータの構築方法や混合方法を開示するとしています。
Institute of Foundation Modelsは、系列の小型モデルについて、0.9B、3.7B、7Bがそれぞれの規模の評価で成果を上げたと説明しています。
HTTPサーバーの構造とエラー応答も変更
HTTPサーバーはルートクラス方式で再構築され、エラー応答の一貫性とAPIドキュメントの自動生成が盛り込まれました。ルートクラスは、APIの各経路に対応する処理を整理する構造です。
POST専用の経路にGETリクエストを送った場合、従来の404ではなく405を返すようになりました。対象にはスロット、ジョブの一時停止・中断・再開、モデル登録の経路が含まれます。
モデル関連の経路でmodelフィールドがない場合は、共通のエラーメッセージを返します。また、文字起こし時の数値項目に文字列を渡すなど、フォーム形式の入力型が不正な場合は、500ではなく400を返す変更も含まれています。
サーバーの配布先として、Windows、Ubuntu 24.04以降、Debian 13、Fedora 43・44、macOS向けのパッケージが案内されています。DebianとFedoraではx86_64版とARM64版が用意され、Windows向けインストーラーは署名済みです。











