
9台向け個別製作プログラムの初号車
Karma Automotiveは、顧客ごとに車体や性能、パワートレインを変更する特注車プログラム「Eximius」を発表しました。初号車の「Eximius 1」は、サーキット走行を想定した4人乗りで、2026年のConcours at Wynn Las Vegasで披露されました。
同社は、Eximiusの車両を1台限りの仕様として製作し、同じものを再び作らない方針です。Carscoopsは、このプログラムで9人の顧客向けに9台を製作すると報じています。
Eximius 1は、製作を依頼した顧客と開発を進めている車両です。Karmaは、その顧客の氏名を公表していません。
V8と電気モーターで約1,200馬力
Eximius 1には、6.2リッターV8エンジンと電気モーターを組み合わせたシリーズ式プラグインハイブリッドを搭載する計画です。Karmaの公表値は合計で約1,200馬力、内訳はエンジンが550馬力、バッテリー側が645馬力です。
シリーズ式では、エンジンが発電機を動かして電力を供給し、車輪を駆動する力は電気モーターが生み出します。 一般的なプラグインハイブリッドには、エンジンとモーターの両方が機械的につながって車輪を駆動する方式もあります。 そのため、Eximius 1の「シリーズ式」は、エンジンの出力を車輪へ直接伝える方式とは異なります。
Karmaは、0〜60マイル(約97キロ)を2.7秒で加速し、最高速度は時速200マイル(約322キロ)を超えるとしています。最高速度は推定値で、納車時の仕様として公表されています。
高出力PHEVとの比較
比較対象となるプラグインハイブリッド車の一例が、Geelyの「Galaxy Cruiser 700」です。New Atlasは、同車の3モーター構成の出力を1,113馬力と報じています。
同車はオフロード向けSUVで、報道時点では販売前の車両として紹介されています。 そのため、Eximius 1の約1,200馬力は、この車両の公表値を上回ります。 ただし、Karmaの車両は特注のサーキット向け4人乗りで、用途や製作規模が異なります。
MotorTrendは、Geelyの900ボルト級プラグインハイブリッドシステムについて、最大1,380馬力を発揮できると報じています。 同誌が説明したシステムは、2.0リッターエンジンと複数のモーターを組み合わせたものです。 これはGeelyのシステムが持つ出力として紹介された数値で、Eximius 1のような特定車両の公表出力とは区別して読む必要があります。
GyeseraとReveroにつながる車体
Eximius 1のベース車は、Karmaの「Gyesera」です。Carscoopsは、Gyeseraが生産終了した「Revero」の後継にあたると伝えています。
Karmaは、Fisker Automotiveから取得した資産をもとに事業を始め、初代ReveroからGyeseraへ車両を発展させてきたと説明しています。 同社の説明では、GyeseraはReveroのシルエットの要素を引き継ぎながら、デザインや技術、性能を更新した車種です。 Eximius 1は、そのGyeseraを土台に、車体とパワートレインを大きく変更するモデルです。
外装は、フロントとリアの形状、フェンダー、サイドスカート、ディフューザーなどを専用設計としています。Karmaによると、外装パネルの多くにプリプレグカーボンファイバーを使い、ホイールアーチの拡張によって車幅を50ミリ広げました。
足回りと2027年の納車予定
足回りには、Öhlins(オーリンズ)のセミアクティブサスペンションと、カーボンセラミックブレーキを採用する計画です。ホイールは21インチのマグネシウム製で、センターロック式です。
室内は4人乗りで、前席にRecaro製のカーボンファイバー製バケットシートを備えます。青いアルカンターラやレザー、カーボンファイバーを内装に使い、後席の中央には顧客専用のレーシングヘルメットを固定するスペースを設けました。
KarmaはEximius 1を2027年に納車する予定です。 価格は公表されていません。








