A foldable smartphone displaying an app interface on a dark surface with blurred background lights
Photo by Amanz on Unsplash

折りたたみ式スマートフォン「iPhone Duo」で、開閉部のヒンジに沿って内側の画面が割れたとの報告が出ています。豪州の所有者は開閉20回未満で破損したと述べ、Apple Storeで端末を交換しました。報告は発売直後に寄せられました。

ヒンジに沿って現れた画面の損傷

報告された画面の不具合は、ほぼすべてヒンジのすぐ脇に集中していました。多くは画面の片側に明るい画素の線が現れる症状です。

豪州の所有者は、購入から約6時間後、端末を20回未満開いた時点で、開閉中に内部のヒンジ付近で異変を感じたとしています。そのまま開くと音がして、画面がヒンジに沿って割れたと説明しました。

この端末では、内側の画面表面にも外側のヒンジにも、何かが挟まったり傷つけたりした形跡は見当たらなかったといいます。Apple Storeは破損した端末をその場で交換しました。

展示機と個人所有端末で報告

中国では、展示用のiPhone Duoで画面が壊れた写真も複数共有されています。利用者による損傷が関係した可能性もあります。

一方、豪州の事例は個人所有端末の報告です。MacRumorsのフォーラム投稿では、交換時にAppleのスタッフが端末を詳しい故障解析のため送ると話した、と投稿者が記しています。

発売前に端末を入手した一部のレビュー担当者は折りたたみ試験を行い、画面の問題は経験しませんでした。対象は少数でした。

折りたたみ画面を支える構造

折りたたみ端末では、画面を支えながら曲げられる柔軟性と、開閉を続ける耐久性を両立させる設計が使われています。SamsungのGalaxy Zシリーズでは、画面下部にチタンプレートを配置し、圧力や衝撃を受け止める構造を採用しています。

同シリーズの「Flex Titanium」は、チタンプレートとチタン合金フィルムを組み合わせたディスプレイ支持技術です。Samsungは、実使用データや衝撃試験などを分析し、折り目の長期的な変形を抑えて復元力を高める方法を開発したと説明しています。

Samsungはさらに、ヒンジや磁石、画面の張力を調整し、折り曲げ部分の端に細かな溝を設けたとしています。これはSamsung製品の設計例であり、iPhone Duoに同じ構造が使われていることを示すものではありません。

開閉試験の回数と日常使用の目安

Samsung DisplayのGalaxy Z Fold 7向け有機ELパネルは、50万回の折りたたみ試験を受け、試験後も動作したと報告されています。試験は認証機関のBureau Veritasが実施し、13日間、摂氏25度の条件で行われました。

Samsung Displayは、1日平均100回開閉する使用者なら、50万回は約10年分に相当するとしています。1日200回を超える使用者については、6年以上に相当するという換算も示しました。

試験対象のパネルには、衝撃を吸収・分散する多層構造が使われ、最外層のガラスは従来より50%厚くなりました。Samsung Displayは、各画面層に高弾性接着剤を採用し、折り目からの復元性能を従来素材の4倍超に高めたとしています。これらは別製品の試験と設計で、iPhone Duoの耐久性を直接評価した結果ではありません。