進化心理学を取り入れた集団療法、抑うつ症状の改善は短期にとどまる可能性
ルーマニアの研究チームは、進化的な視点を取り入れた集団心理療法を、抑うつ症状のある成人61人で予備的に検証しました。治療を受けた人は待機群より1週間後の症状が大きく改善しましたが、3カ月後には群間差が統計的に有意ではなくなりました。
好奇心が、日常をおもしろくする
ルーマニアの研究チームは、進化的な視点を取り入れた集団心理療法を、抑うつ症状のある成人61人で予備的に検証しました。治療を受けた人は待機群より1週間後の症状が大きく改善しましたが、3カ月後には群間差が統計的に有意ではなくなりました。
シロシビン、2C-B、LSDを用いた試験のデータをまとめた研究では、女性は男性より薬の影響を強く感じ、注意力の低下や思考を制御しにくい感覚も強く報告しました。血中薬物濃度に有意な男女差はなく、同じ曝露量でも主観的な反応が異なる可能性があります。

Microsoftの医療AI「MAI-DxO」は、模擬症例を使った評価で一般医より高い診断精度を示しました。患者の訴えを受けて追加の質問や検査を選ぶ方式で、診断精度と検査費用をあわせて評価しました。ただし、この結果は実際の診療で患者の診断や転帰が改善することを示すものではありません。

65歳以上で身体活動が少なく、軽度の抑うつ症状がある成人を対象に、ブルーベリー粉末を毎日摂取する試験が行われました。試験を完了した参加者は18人で、ブルーベリー群は10人、プラセボ群は8人でした。

オレゴン州の規制下で、低所得のうつ病患者を対象に集団形式のシロシビン療法を行う小規模試験が実施されました。参加者のうつ症状は投与後に低下しましたが、比較対象のない試験のため、シロシビン自体による改善の程度は特定できません。

てんかん治療薬として承認されているラコサミドについて、マウスの変形性関節症モデルと培養したヒト軟骨細胞を用いた研究で、痛みの軽減と軟骨修復を促す作用が確認されました。変形性関節症では、骨の間でクッションや潤滑の役割を担う軟骨が損なわれます。今回の結果は、症状の緩和に加え、軟骨の変化にも働きかける治療の可能性を示しています。
ケタミンとシロシビンなどの幻覚薬に共通する免疫系の変化が、ケタミン治療への反応と関連する可能性を示す研究が発表されました。

高血圧の治療薬アムロジピンが、ラットと遺伝子改変ゼブラフィッシュの実験で、過活動や衝動性に関わる行動を抑えました。研究チームは人の遺伝情報や健康記録も分析し、ADHD治療薬の候補として研究を進める根拠を示しました。ただし、これらの結果は人のADHDに対する治療効果を確かめたものではありません。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームは、患者の細胞を体外で採取・改変せず、体内でT細胞をCAR-T細胞に変える方法を開発しました。ヒト化免疫系を持つマウスでは、白血病のほか、多発性骨髄腫と肉腫にも効果が確認されました。実験はマウスで行われた段階であり、人への有効性や安全性は臨床試験で確かめる必要があります。

がんの免疫チェックポイント阻害薬による治療を始めた患者のうち、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使っていた人は、別の抗不安薬を使っていた人より、2年間の死亡ハザードが低かったとする分析が公表されました。観察研究の結果であり、SSRIが生存期間を延ばしたとは結論づけられません。