
フェラーリ初の電気自動車(EV)「Luce」の米国価格が56万800ドル(約8,800万円)からと明らかになりました。4基のモーターで1,035馬力を発生する4ドアセダンで、価格とともに高出力や航続距離、モーター構成が注目点です。 同じ高性能EVのLucid Air Sapphireは、価格を抑えながら、出力と公表航続距離でLuceを上回る数値を掲げています。

Luceの価格と主要スペック
Luceの開始価格は56万800ドル(約8,800万円)です。価格はフェラーリがInsideEVsに確認したもので、同媒体が報じています。

動力源は合計1,035馬力を発生する4基のモーターです。車体は4ドアセダンで、バッテリー容量は122キロワット時、航続距離は約451キロとされています。

フェラーリはLuceについて、高電圧部品やバッテリー、電動パワートレインを対象とする長期サポートに加え、工場での整備やソフトウェア更新、ライフサイクル支援を掲げています。 高出力や航続距離だけでなく、電動システムの長期的なサポートも製品の説明に含まれています。
Air Sapphireとの価格・性能比較
Lucid Air Sapphireの価格は、装備込みで24万9,000ドル(約3,900万円)です。Luceの開始価格56万800ドル(約8,800万円)に対し、価格差は31万1,800ドル(約4,900万円)あります。
Air Sapphireの最高出力は1,234馬力で、Luceの1,035馬力を上回ります。公表航続距離は最大約687キロで、Luceの約451キロより長い数値です。
Air Sapphireは時速約97キロまで1.89秒で加速するとされています。 同車の価格、出力、航続距離の各数値と比べると、Luceは価格が高く、出力と航続距離は小さい一方、フェラーリの車種として販売されます。
4基のモーターと駆動力配分
電気自動車では、複数のモーターを別々に制御する構成を採ることで、各輪への駆動力配分を調整できます。トルクベクタリングは、左右の車輪に異なる力を加えて車体の向きを制御する技術です。
車輪ごとの駆動力を変えると、車体の旋回運動に関わるヨーモーメントを生み出せます。車両工学の研究では、この制御がハンドリングや限界走行時の安定性を高める手法として扱われています。
電気モーターは、内燃機関などを使う従来方式と比べ、制御側が求めるトルクを速く、精密に出せると研究論文は整理しています。 Luceは4基のモーターを搭載しますが、個別の駆動力制御の詳細は公表されたスペックに含まれていません。
異なる性能の組み合わせ
Luceは大容量バッテリーと4基のモーターを組み合わせ、1,035馬力を発生します。 Air Sapphireは3モーターで1,234馬力を出し、最大約687キロの航続距離を掲げています。
Lucidの公表値では、Air Sapphireは時速約97キロまで1.89秒、最高速度は時速約330キロです。 Lucidが2023年に公表した生産仕様には、0から時速約161キロまで3.84秒、4分の1マイルを8.95秒で走る記録も記載されています。
フェラーリは、Luceの高電圧部品やバッテリー、電動パワートレインに対する長期サポートと、工場での整備、更新、ライフサイクル支援を示しています。 LuceとAir Sapphireは、価格、最高出力、航続距離の数値に加え、モーター数やメーカーが掲げるサポートにも違いがあります。








