【ポルシェ 911ターボS 新型試乗】強烈なパンチと柔軟な応答性、「T-ハイブリッド」の威力まざまざと
出典: response.jp

2基の電動ターボで711PSを実現

ポルシェ911の現行後期型に設定されたターボSは、3.6リッター水平対向6気筒エンジンを搭載します。エンジン単体の最高出力は640PSで、前期型の650PSを下回りますが、電動化ユニットを組み合わせたシステム最高出力は711PSです。

ポルシェが「T-ハイブリッド」と呼ぶシステムでは、トランスミッション内蔵の駆動用モーターに加え、ターボチャージャーにも電動モーターを組み込みます。ターボSは電動ターボを2基備え、同じシステムを採用するカレラGTSの1基構成と異なります。

回生した電力は、エンジンとトランスミッションの間にあるモーターと電動ターボの駆動に使われます。ハイブリッドバッテリーの容量は1.9kWh、電装系は400Vです。電動ターボはコンプレッサー径を83mmから73mm、タービン径を80mmから65mmへ小型化し、過給と減速時の回生の応答性を高めています。

EV走行をしないハイブリッド構成

T-ハイブリッドは、モーターで車輪を駆動するEV走行や、エンジンで発電してモーターで走るシリーズハイブリッド走行には対応しません。911ターボSでは、モーターがエンジンとともに駆動力を補い、電動ターボが過給を助けます。

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この構成では、排気ガスのエネルギーが高まるのを待たずに、電動ターボでブースト圧を上げられます。レスポンスによる試乗では、4速・2000rpm、時速60kmからアクセルを踏み込んだ際にも、すぐに加速へ移ったと報告されました。

システム最大トルクは800N・mで、前期型と同じ数値ながら、より幅広い回転域で発生します。0-100km/h加速は2.5秒で、前期型の2.7秒から短縮されました。カレラGTSのシステム最高出力541PSを上回り、ターボSは711PSです。

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高電圧を使う足まわりと加速性能

400Vの電装系は、パワートレインだけでなく足まわりの制御にも使われます。標準装備の「ehPDCC」は電動油圧式のスタビライザー制御システムで、スタビライザーのねじり力を調整し、走行時の俊敏性や安定性を高めます。

フロントアクスルのリフトシステムも、高電圧電装系によって作動が速くなっています。Motor Fanによる試乗では、通常モードのカブリオレは足まわりが柔らかく感じられ、必要な場面ではehPDCCが車体を引き締めると紹介されました。

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動力性能は0-200km/h加速が8.4秒、最高速度が322km/hです。ニュルブルクリンク北コースでは7分3秒92を記録し、前期型より14秒速くなりました。後輪ブレーキディスクは前期型の390mmから410mmへ拡大され、新しいブレーキパッドも採用されています。

試乗車の重量と応答性

ターボSは四輪駆動やリアアクスルステアリング、アクティブスタビライザー、フロントリフトシステムなどを標準装備します。レスポンスの試乗車は前期型より85kg重い1760kgで、発進時には911シリーズの中でも重厚な感触があったと報告されています。

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一方、アクセルを踏み込んだ際の反応は速く、2速や3速からの加速では強い駆動力が現れました。試乗車には標準より10mm車高を下げるPASMスポーツサスペンションが装着され、乗り味はドライブモードを問わず硬めだったと報告されています。

ターボSはクーペとカブリオレを設定し、クーペには無償でリアシートを選べます。全幅は1900mmで、ターボ系専用の「ターボナイト」カラーをエンブレムなどに採用しました。日本での車両価格は3635万円で、試乗車の価格はオプションを含め4149万3000円でした。

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