
シワ改善美容液をリニューアル
ポーラは「リンクルショット メディカル セラム」をリニューアルし、1月1日に発売します。医薬部外品の美容液で、シワ改善有効成分ニールワンに、肌荒れを防ぐ有効成分トラネキサム酸を加えた、同製品初のダブル有効成分処方を採用しました。
同製品は2017年に発売され、ニールワンを配合した日本初のシワ改善薬用化粧品として展開されてきました。ポーラは2021年にも、シワの改善率向上を目指してリニューアルしています。
今回の処方では、シワ部分で起きる炎症に着目し、肌にしなやかなハリを与えることを目指します。
ニールワンとトラネキサム酸の働き
ポーラによると、シワは紫外線や表情圧などにより、真皮の成分を分解する酵素が過剰に生じることが一因です。ニールワンは好中球エラスターゼの働きを抑え、真皮成分の分解を抑制します。これにより成分の生成を支え、シワの改善を促します。
トラネキサム酸は、プラスミンの働きを抑える成分です。プラスミンは炎症反応に関わる物質の生成を促すため、その働きを抑えることで肌荒れの抑制につながるとされています。
化粧品成分オンラインが紹介する試験では、肌荒れ部位にトラネキサム酸を塗布すると、角質層のターンオーバーの亢進が抑えられました。また、肌荒れのある人を対象にした4週間の使用試験では、1%配合クリームの改善率が未配合のクリームを上回りました。
クリーム状の膜で密着
新処方には、柔軟な保湿膜をつくる「3D オイルゲルネットワーク」を採用しました。ポーラによると、表情圧がかかっても亀裂が入りにくい膜を保ち、有効成分をゆるやかに肌へ放出します。
濃密なクリームが肌に密着した後、べたつきを抑えたなめらかな膜に変化する設計です。ポーラは、メイクのりや化粧崩れにくさも考慮したとしています。
現行の「リンクルショット メディカル セラム N」は、朝晩、化粧水で肌を整えた後に使い、シワが気になる部分になじませます。ポーラは1部位あたり米粒2粒程度を目安として案内しています。
ニールワンを顔全体に届ける別製品
ポーラ化成工業の中西類子研究員によると、ニールワンを顔全体に使いやすい、みずみずしい美容液にするプロジェクトは、2017年の「リンクルショット メディカル セラム」発売と同時に始まりました。ニールワンは水に溶かすと分解が進みやすく、水分の多い処方との両立が課題でした。
この課題に対し、2025年発売の「リンクルショット メディカル セラム デュオ」では、使用者が2剤を混ぜる方式を採用しました。手で振って混ぜられるよう、研究員らは剤の粘度や容器、安定性などを検討したと中西研究員は述べています。
ニールワンの働きは、他のシワ改善有効成分と異なります。美的.comの成分解説によると、ニールワンは真皮で好中球エラスターゼを抑えます。一方、純粋レチノールは表皮のターンオーバーやヒアルロン酸産生を促し、ナイアシンアミドは角層の形成とバリア機能、真皮のコラーゲン産生に関わります。









