
ルノーは、1964年に登場したスポーツモデル「ルノー8 ゴルディーニ」を現代的に解釈した電動コンセプトカーを公開しました。2ドアクーペの外観や室内には、オリジナルの意匠を受け継ぐ要素が盛り込まれています。
1964年のモデルを電動コンセプトに
「ルノー8 ゴルディーニ コンセプト」は、1964年に誕生したルノー8 ゴルディーニへのオマージュとして制作されました。原型はリアにエンジンを搭載し、後輪を駆動するスポーツモデルでした。
アメデ・ゴルディーニは、ルノー8のベースとなったルノー8 Majorに手を加え、新しいシリンダーヘッドとウェーバー製キャブレター2基によって出力を高めました。ルノー8 ゴルディーニは1964年に登場し、当初は1,108ccエンジンを搭載していました。
1966年には排気量が1,255ccとなり、丸型ライトが2灯追加されました。同年に「ゴルディーニ・カップ」が始まり、1970年にはルノー12 ゴルディーニへと交代しています。コンセプトカーは、こうした歴史を持つ車名と意匠を電動車のデザインに取り入れています。
300点を超える案からデザインを制作
コンセプトカーのデザインはルノー社内で制作されました。社内コンペにはデザイナーから300点を超えるスケッチが集まり、レトロ調から未来的な案まで幅広い方向性が検討されました。
選ばれた2案は、実物の5分の2のスケールのモックアップになりました。ルノーは両案を比較し、それぞれの長所を組み合わせて最終デザインをまとめました。
車体は全長4.12m、全幅1.88m、全高1.27mです。前輪に19インチ、後輪に20インチのホイールを装着し、フロントにはV字型の意匠と6灯ヘッドライトを採用しています。リアは幅広い造形で、リアエンジンと後輪駆動だった原型を想起させるデザインです。
ストライプやエンブレムに原型の意匠
車体側面のウエストラインにはエンボス加工が施され、矩形のホイールアーチやシェル型ドアミラー、リアのベンチレーショングリルも設けられています。「ゴルディーニ」の文字にはオリジナルバッジの縞模様が取り入れられ、「8」のエンブレムは8つのセグメントで構成されています。
原型の目印だったダブルホワイトストライプは、コンセプトカーにも使われています。車体の装飾にとどまらず、フロントウインドスクリーン下部のグリルやリアライトの発光パターンにも沿うように配置されています。
ストライプは室内にも続き、ダッシュボード上で白からブルーへと色が変化します。クロームのサイドモールディングはボディに統合され、フロントにはボンネットの分割ラインがありません。こうした造形と装備が、コンセプトカーの外観に原型とのつながりを持たせています。
アルミニウムとコーデュロイを組み合わせた室内
室内はブラッシュドアルミニウムとアルカンターラを組み合わせた構成です。丸型の計器はデジタルディスプレイとして表現され、アルミニウム製ダッシュボードの上に浮かぶように配置されています。
バケットシートの中央部分にはブルーのコーデュロイが使われ、オリジナルのシートを思わせる仕上げになっています。ダッシュボード中央のストップウォッチボタンには赤いドットがあしらわれています。
原型のルノー8 ゴルディーニは、スポーティーな走りを手頃な価格で提供したモデルとして知られ、ジャン・ラニョッティら多くのドライバーが運転を学ぶ車としても使いました。








