
AdidasがWhite Foxを商標権侵害で提訴
Adidasは、豪州のファッションブランドWhite Foxが4本線をあしらった衣類を販売・宣伝したとして、商標権侵害を主張し、連邦裁判所に提訴しました。Adidasは、デザインが自社の3本線商標と「実質的に同一」か、消費者を誤認させるほど似ていると訴えています。
Adidasによると、豪州では1957年から3本線の商標を登録しており、White Foxは少なくとも3月以降、幅が等しい平行な4本線を使った衣類を販売・広告していました。同社は、こうしたデザインが自社の評判を利用し、消費者に両社の関連やAdidasの承認を誤認させるおそれがあると主張しています。
訴状では、White Foxブランドの靴下の広告に、Adidasの靴を履いた人物が登場した点も問題に挙げています。Adidas側は、訴訟手続きの開始後に画像の靴から線が順次消されたと指摘しています。
Adidasは販売利益などの賠償を求める
Adidasは、対象商品の利益に利息と訴訟費用を加えた賠償を求めています。最初の審理は金曜日に始まる予定です。
White Foxは2013年に創業し、豪州のほか英国や米国でも販売しています。2024年には英国市場へ進出しました。豪州の「Australian Financial Review」によると、同社の2025年6月までの12カ月間の売上高は5億4,200万豪ドルで、2022年の1億2,100万豪ドルから約4倍に増えました。

2013年の判決では靴ごとに結論が分かれた
Adidasは2013年、豪州で靴に4本線を使ったPacific Brandsを提訴し、一部の製品について商標権侵害を認められました。裁判所は、4本線という本数の違いだけで判断せず、線の配置や靴全体から受ける印象を検討しました。
侵害とされたAirborneの靴では、同じ幅の線が平行かつ等間隔に並び、靴の地色と対照的な色で、靴ひも付近から甲にかけて配置されていました。裁判所は、4本であることはAdidasの主張に不利な要素としながらも、全体の印象を踏まえて、3本線商標と紛らわしいと判断しました。

一方、侵害とされなかったBasementの靴は、中央の線の間隔が広く、2本ずつの組み合わせに見えるとされました。2013年の判断では、同じ4本線でもデザインごとに結論が異なっています。
今回もデザインの見え方が争点に
2013年の訴訟では、裁判所は線が装飾として使われている場合でも、商標としての役割を果たす可能性があると判断しました。スポーツシューズの側面はブランド表示によく使われる位置だという点が考慮されました。
同じ訴訟でAdidasが提出したオンライン調査は、消費者が店頭で商品を見る状況を十分に再現していないことや、質問が回答を誘導しかねないことから、裁判所が重視しませんでした。また、模倣する意図があったというAdidasの主張も、証拠に裏付けられていないとして認められませんでした。











