
ElectronからRustへの移行
Discordはデスクトップ版をRustで再構築し、画面の構築にはGPUIを採用します。共同創業者兼CTOのスタニスラフ・ヴィシュネフスキー氏は、Electronを使わない構成になると説明しています。
Discordの現行デスクトップ版はElectronを採用しています。新しい試作アプリは「Discord Phoenix」と呼ばれ、Windows 11上の画面ではメモリー使用量が290.2MBと表示されました。
ヴィシュネフスキー氏によると、Discordは2018年からRustを採用し、インフラや音声技術、現行クライアントの一部にも使ってきました。今回の再構築では、クライアント全体をRustへ移す方針です。
現行版で報告されたメモリー使用量
Discordは、現行のWindows版クライアントがメモリーを4GBまで使う場合があると認めています。Discordの従業員は2025年12月、使用量が4GBを超えた際にクライアントを再起動するテストを行っていると投稿しました。
同じ投稿では、通常時の使用量は1GB未満とされ、メモリー使用量の95パーセンタイルで5%の削減を確認したことも説明されました。Discordは改善作業を続ける意向を示しています。
Windows Latestのレビュー担当者は、自身の環境でDiscordを起動したままにすると、アイドル時でも1〜2GBを使うと記しています。サーバーを開いて利用を続けると使用量が増える様子も紹介しています。
GPUIが担う画面描画
GPUIはRust向けのUIフレームワークで、GPUを使って画面を描画します。即時モードと保持モードを組み合わせています。
GPUIはZedとDeltaの開発者が作ったプロジェクトです。Zedの開発チームは、GPUIをRustで一から開発し、GPU上で動くシェーダーへデータを渡す構成を採用したと説明しています。
Zedの開発チームは、以前のエディターAtomをChromiumのフォークとして作り、その過程でElectronが生まれたと振り返っています。ウェブ技術は柔軟なソフトウェア開発を可能にする一方、基盤となるプラットフォームが制約にもなったと述べています。
WebView方式との違い
ElectronはChromiumをアプリに同梱する方式です。一方、OS標準のWebViewを使う方式では、アプリ内のウェブ画面をOS側のWebViewで表示します。DiscordのCTOは、新クライアントがTauri方式ではないと述べ、GPUIを使う方針を示しました。
GPUIでは、画面部品をRustで記述し、GPUアクセラレーションを使って描画します。











