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カシオ計算機は、G-SHOCKの最上位ライン「MR-G」の30周年記念モデル「MRG-B5000SA-2JR」を2026年12月5日に発売します。価格は88万円(税込)、世界限定500本で、ケースの上下に各2カラットのブルーサファイアを配します。サファイアを組み込むため、ベースとなるMRG-B5000シリーズの多パーツ構造も専用に再設計しました。

2石のサファイアと青い表面加工を組み合わせる

外装のテーマは、アイスランドの氷の洞窟「スーパーブルー」の青い情景です。2石には、人工的に育てたラボグロウン・ブルーサファイアを使い、複数の面を設けるファセットカットを施しています。

青色はサファイアだけでなく、周囲の部品にも取り入れています。ベゼルにはブルーAIP、衝撃を吸収するサスペンション部品にはブルーIPという表面加工を施し、時刻表示を覆うサファイアクリスタル製の風防にはブルー蒸着を採用しました。

裏蓋には30周年を示す「MR-G 30TH」のロゴとシリアルナンバーが刻まれます。ケースとボタンは64チタン製で、ストラップにはフッ素ラバー製の「デュラソフトバンド」を採用しています。

ラボグロウンでも天然石と同じ組成のサファイア

今回使われるラボグロウン・ブルーサファイアは合成石に当たります。合成石とは、天然石と組成が同じで、人工的に作られた石を指します。サファイアの本体は、アルミニウムと酸素からなる鉱物「コランダム」です。

化学的に純粋なコランダムは無色で、ブルーサファイアの青色は微量の鉄とチタンによって生まれます。天然のブルーサファイアでは、その量比によって色調が異なります。合成ブルーサファイアの製造方法の一つであるベルヌーイ法でも、青色にするために鉄とチタンの化合物を加える仕組みです。

天然と合成では、石が形成される過程が異なります。

多パーツのベゼルを支える衝撃吸収構造

MRG-B5000シリーズは、1983年発売のG-SHOCK初号機「DW-5000C」の角型デザインを受け継ぎ、2022年にMR-Gとして初めてこのデザインを採用しました。カシオ計算機は、ベゼルの細かな面まで研磨できるように、部品を分割する「マルチガードストラクチャー」を開発しました。

2022年のMRG-B5000では、ベゼルを25個のパーツで構成し、衝撃を吸収する部品を組み込んで耐衝撃性を確保しています。ベゼルの四隅にはT字状の部材と板ばねからなるサスペンションを置き、ケース側面と、バンドを取り付けるラグ部分にも緩衝材を使う仕組みです。

外装開発を担当した横尾和正氏は、部品を細かく分けると、従来と同じ方法で緩衝材を挟めなくなるため、固定方法と耐衝撃性を考慮しながら構成を調整したと説明しています。

金属製の耐衝撃時計として始まったMR-Gの30周年

MR-Gの初代モデル「MRG-100」は1996年に登場し、G-SHOCKで初めて金属構造による耐衝撃性を実現しました。開発時には、樹脂より重い金属では衝撃が大きく加わることが課題となり、緩衝性を持つベゼルを車のバンパーのように働かせる新構造を採用しました。

その後、MR-Gには電波受信やソーラー充電の機能が加わりました。30周年のMRG-B5000SA-2JRも、金属製の外装にサファイアを組み合わせながら、耐衝撃構造と20気圧防水を備えています。

電波受信とスマートフォン連携に対応

MRG-B5000SA-2JRは、クオーツ式のモジュールNo.3541を搭載し、ソーラー発電と電波受信による時刻修正に対応します。Bluetoothでカシオのスマートフォンアプリ「CASIO WATCHES」と連携できます。

39ゾーンのワールドタイム、ストップウォッチ、タイマー、時刻アラーム、フルオートカレンダーなどを備え、バックライトは白色LEDです。フル充電後、ソーラー発電なしでの駆動時間は、機能を使う場合で約10カ月、パワーセービング状態で約22カ月です。本体の大きさは49.4×43.2×12.9mm、重量は103gです。