
中国の自動車メーカーChery傘下のブランド、JaecooのSUV「Jaecoo 7」が、英国の9月の新車販売で首位になりました。テスラのModel 3、フォードのPuma、キアのSportageを上回り、今年2度目の月間首位を獲得しました。 一方、年初からの累計ではPumaが首位で、月間と年間累計では順位が異なります。
3月と9月のナンバープレート更新月に首位
Jaecoo 7は、3月にも英国の新車販売で首位になっています。 3月と9月は、ナンバープレートに使う年の識別番号が更新される月です。メーカーの販促活動や販売店の値引きが集中する傾向があり、9月だけで通常、年間の新車登録の約7分の1を占めます。
このため、Jaecoo 7の今回の首位は、新車登録が集中する時期の実績です。9月の月間順位ではJaecoo 7が先頭に立つ一方、年初からの累計ではPumaが首位を維持しており、集計期間を区別して捉える必要があります。
Jaecoo 7には、外部から充電でき、エンジンと電動モーターを使うプラグインハイブリッド車(PHEV)が用意されています。 英国では9月、PHEVの新車登録が前年同月比55.7%増の59,563台となり、新車市場の17%を占めました。
バッテリーだけで走る電気自動車(BEV)の市場シェアも28.3%に達し、前年同月から5ポイント上昇しました。 Jaecoo 7の販売首位と並行して、英国ではPHEVとBEVの双方が市場に占める割合を広げています。
ガソリン車は29,210ポンドから、PHEVは36,505ポンドまで
英国向けJaecoo 7のガソリン車は29,210ポンドからで、PHEVの価格は上位仕様で36,505ポンドです。 車種全体の開始価格は約3万ポンドで、ランドローバーのSUV「Range Rover Velar」より約26,000ポンド低い設定です。
標準装備では、エントリー仕様のPureにも13.2インチの車載情報画面、スマートフォンを無線接続するApple CarPlayとAndroid Auto、左右独立の温度調整機能、パノラミックルーフ、前後の駐車センサーが含まれます。上位仕様には14.8インチの画面、前席のベンチレーション、ステアリングヒーター、運転情報を前方に表示するヘッドアップディスプレイが加わります。
自動車比較サービスCarwowのMat Watson氏は、Jaecoo 7の多くの仕様が、対応するキアSportageの仕様より数千ポンド安いとしています。 ただし、この比較は「多くの仕様」についての説明で、Jaecoo 7の全仕様に一律の価格差を示すものではありません。
EUの追加関税は通常のPHEVと対象が異なる
英国とEUでは、中国製車に対する関税の扱いが異なります。EUは中国原産のBEVに、通常の輸入関税とは別に、補助金に対抗するための追加関税を課しています。 英国は同等の追加措置を導入しておらず、中国製車には標準の英国関税が適用されます。
EUの措置は、中国原産の新しいバッテリー電気乗用車を対象としています。エンジンが車両を駆動できる通常のPHEVは、PHEVという分類だけでこの追加関税の対象になるわけではありません。 したがって、PHEVを用意するJaecoo 7の価格を考える際にも、中国製BEV向けの追加関税と、通常のPHEVの扱いは分けて捉える必要があります。
英国政府は中国製電気自動車への追加関税を検討していますが、追加措置はまだ公表していません。 現在の制度の違いと、検討段階にある将来の措置は別の事柄です。
信頼性調査では電子機器の不具合と修理期間が課題
販売実績とは別に、Jaecoo 7は自動車評価媒体What Carの今年の信頼性調査で、英国の信頼性が低い10車種に含まれました。 不具合は主に、エンジンや駆動系以外の電子機器に関するものとされています。
不具合を経験した顧客の65%は、修理に1週間を超える時間がかかったとしています。 この65%は不具合を経験した顧客における修理期間の割合であり、所有者全体の故障率を示す数値ではありません。








