
2014年の初代モデルを12年ぶりに再構成
Jacob & Co.は、ブランド創業40周年にあたる2026年に、腕時計「Palatial Flying Tourbillon Minute Repeater」の新作を発表しました。2014年に登場した同社初のミニッツリピーターを再構成したモデルで、新ムーブメントと新たな外観を採用しています。
生産数は世界限定12本で、価格は39万ドルです。初代の登場から12年という節目に合わせた本数で、ケースは直径43ミリ、厚さ12.3ミリの18Kローズゴールド製です。
文字盤には赤いミネラルクリスタルを使い、18Kローズゴールドのアワーマーカーを配しています。9時位置のト音記号の装飾と、メトロノームをかたどったスケルトン針も、音や拍子を意識した意匠です。
新ムーブメントと変更点
手巻きの新ムーブメント「JCCM04」は、初代の「JCBM03」に代わるものです。308個の部品と29石で構成され、毎時21,600振動(3 Hz)で動作し、巻き上げ後の駆動時間は最大90時間です。
時刻を知らせる打音の間隔を制御する遠心ガバナーは、新作で静音化されました。ケース側面のスライドを操作すると、2本のハンマーが2本のカテドラルゴングを打ちます。ゴングは通常より長く、ムーブメントの周囲に沿って配置されています。
6時位置のフライングトゥールビヨンは60秒で1回転し、そのケージも新作に合わせて再設計されました。サファイアクリスタルの裏蓋からは、ハンマーやゴング、ジュネーブストライプ仕上げのブリッジを見られます。
音で時刻を伝える仕組み
ミニッツリピーターは、操作に応じて時刻を音で知らせる機構です。時、15分単位の刻(クォーター)、直近の刻からの残りの分を順に鳴らし、時刻を3段階の打音で伝えます。
このモデルでは、時を低い音、刻を高低交互の音、残りの分を高い音で表します。たとえば10時47分なら、10回の低音、3組の高低音、2回の高音という順序になります。
機構内部では、時・刻・分に対応する段差付きのカムが現在時刻を機械的に記憶し、歯のあるラックが段差を読み取って打音の回数を決めます。遠心ガバナーは回転部分に働く遠心力を利用して打音列の速度を調整します。ばねの力が解放される速さを抑え、音の間隔を整える仕組みです。
音と外観に施された仕上げ
スライドを動かすと、時刻に応じてハンマーがゴングを打ちます。カテドラルゴングはムーブメントを囲むように長く作られ、Jacob & Co.によると、成形や硬化、音合わせは手作業で行われます。
時計にはアリゲーターストラップと18Kローズゴールドのピンバックルが組み合わされ、防水性能は30メートルです。









