
Plastic Softwareは、3Dモデリング・CADソフト「Plasticity」のバージョン2026.2を公開しました。再利用部品を扱うAssetsシステムと曲率解析シェーダーを追加し、Studio限定の拘束機能や新しいコマンドも導入しています。
再利用部品を配置できるAssetsシステム
Outlinerに追加されたAssetsタブでは、部品をアセットとして登録し、書き出したり共有したりできます。フォルダーからアセットを選び、ビューポートへドラッグして配置します。
ボルトなどの機械部品を繰り返し使う作業を想定した機能で、文書内のパーツを再利用できます。登録したアセットはビューポートへ直接配置できます。
Plasticity 2026.2では、.Plasticityファイルの読み込みも改善され、メッシュ、画像、インスタンスを取り込めるようになりました。複数のオブジェクトを含むファイルを、保存時の状態に沿って読み込めます。
Studio限定の拘束とProject Align
新しいConstraint Systemは、コマンドに応じて形状に拘束を作成し、ジオメトリを変形した後も拘束を維持する機能です。Studio版で利用でき、拘束は現時点でファイルに保存されません。
SquareやEdge Align、Vertex Alignなど、拘束を作成できるコマンドが複数あります。Project Alignでは拘束が自動で作成されます。設定した拘束は、ビューポート上のアイコンからオプションを開いて調整できます。
Project Alignは、対象サーフェスのエッジに沿う制御頂点(CV)を参照サーフェスへ整列させるコマンドです。ベクトル方向またはサーフェス法線に沿って整列でき、ConstrainedとxNURBSのソルバーを選べます。xNURBSを使うには、ガイドとなる参照曲線が必要です。
曲面の状態を色で確認するシェーダー
Curvature Analysisシェーダーは、曲面の曲率を色で表示します。Gaussian、Mean、Maxの3モードがあり、Gaussianは曲率の急な変化、Meanは全体的な滑らかさ、Maxは厚み付けやオフセットで問題になり得る領域の確認に使います。
平均曲率(Mean Curvature)は、その点における2つの主曲率の平均です。主曲率は曲面の曲がり方を表す値で、平均曲率は曲面全体の滑らかさを確認するMeanモードの指標です。
ガウス曲率(Gaussian Curvature)は、座標系に依存しない曲面固有の性質です。曲面上の点はガウス曲率の符号によって分類されます。Gaussianモードでは、曲率の急な変化を探すほか、曲面の局所的な形状を色分けして確認できます。
Edge AlignやPolySplineの編集を改善
Edge Alignには、Class Aスタイルのモデリング向けにCollinearソルバーが加わりました。2つの曲面のCVハルを共有境界に沿って整える方式で、SymmetricとAsymmetricの動作を選べます。
Skew boundary設定では、整列中に境界エッジが傾く量を調整できます。この機能にはG1以上の連続性が必要です。Partial Alignmentにはエッジ上を移動するギズモが追加され、整列範囲を調節しやすくなりました。
PolySplineのCVは、Point Selection Modeで移動できるようになりました。選択したCVの複製や、面に対するRemove Nominal Surfaceコマンドでの削除にも対応します。CVの複製時に有効なトポロジーを保つための支持ジオメトリが不足すると、PolySplineの構造が再構築されます。
既存形状を直接編集するワークフロー
Plasticityには、面やエッジを押し出したりオフセットしたりする直接編集機能があります。既存形状を調整でき、寸法やPMI(製品製造情報)を使った編集にも対応します。
この方式では、形状の変更に履歴ツリーは必要ありません。履歴ベースのパラメトリックモデリングではフィーチャーツリーを扱いますが、Plasticityでは既存のジオメトリを直接編集できます。
変更後の曲面は、曲率解析のほか、サーフェス連続性を測定する機能でも確認できます。連続性の確認ではG0、G1、G2の位置・接線・曲率の不一致を調べられ、形状編集と曲面の状態確認を同じソフト内で行えます。











