
Retrofêteはバッグやジュエリー、靴へ品ぞろえを広げ、2026年秋冬コレクションの一部をショー終了直後から販売しました。衣料より手に取りやすい価格帯の商品を加え、顧客と小売店の双方に向けて商品構成を広げています。
ドレス中心からバッグや靴へ
Retrofêteはイブニングドレスなどのオケージョンウェアで知られてきましたが、デニムなどに加え、アクセサリーの展開を進めています。2026年秋冬のショーでは新たにバッグを披露し、ジュエリーや靴も販売しています。靴は2年前に導入され、Klin氏はブランドを代表する商品になったと説明しました。
価格帯にも幅があります。靴は約400ドルから1,000ドル弱で、既製服のドレスは2,000〜3,000ドルに達するものがあります。イヤリングには98ドルの商品もあります。Klin氏は、既製服より手に取りやすい価格帯を靴で探ったことが、靴の成長につながったとの見方を示しています。
新カテゴリーの追加は、顧客の選択肢を増やすだけでなく、小売店のバイヤーが仕入れ商品を選ぶ際の幅にも関わります。Retrofêteは卸売から事業を始め、Neiman MarcusやBergdorf Goodmanなどと取引してきました。Klin氏によると、商品チームは顧客が毎月購入する商品のデータを見ながら品ぞろえを検討し、バイヤーの要望にも応えようとしています。
ショー終了後すぐに販売
同ブランドは、ランウェイで披露した商品の多くをショー終了後すぐに買えるよう準備しました。公式サイトには「As Seen on the Runway」の販売区画を設け、ショー当日に商品を掲載しています。実現に向け、チームは2月に在庫を発注しました。クリエイティブディレクターのOhad Seroya氏は、ブティックを訪れた顧客から披露したばかりの商品を買いたいという要望が寄せられていたと話しています。
この販売方法は、通常のファッションサイクルとは時期が異なります。従来はショーの後にバイヤーが新作を確認して発注し、商品が百貨店やブティックに並ぶまで約6カ月かかる場合がありました。ショー直後に販売するには、Retrofêteのように事前に商品を用意しておく方法があります。2018年に紹介されたNineteenth Amendmentでは、注文を受けてから米国内の提携工場で生産し、4〜6週間で発送していました。この方式では、在庫を抱えて先に販売する方法とは異なり、受注後に製造を始めます。
2016年のBurberryの例でも、ランウェイ商品をすぐ販売する方式が採られました。
成長目標と事業拡大
Retrofêteの成長目標には、商品カテゴリーの拡張とショー直後の販売に加え、Taylor Swift氏が2026年春に同ブランドのドレスを公の場で着用したことも関係しています。Klin氏は、今年の成長率について高い二桁を見込み、年初に設定した通常の目標を上回る、より意欲的な目標に到達しつつあると述べました。
カテゴリー拡張の別の事例では、11 Honoréがデニムを加え、従来の高価格帯に加えて200〜300ドルの商品も取り扱いました。同社CEOは、低価格帯の商品が新たな顧客の獲得やロイヤルティ向上に寄与したと説明しています。Retrofêteでは靴やイヤリングがドレスより低い価格帯にあり、商品カテゴリーと価格の両面で選択肢を設けています。









