出典: fashionsnap-assets.com

アニエスベーは10月9日、東京・銀座の松屋銀座 並木通り館に新たな旗艦店「アニエスベー 松屋銀座店」をオープンします。衣料品に加え、アート展示やカフェ、店内を巡るデジタルコンテンツを設け、ブランドが関わってきた文化活動を店内で体験できる構成です。

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銀座店に集めるブランドの「ピース」

新店舗では、ファッション、アート、音楽、映画、写真、食などを、ブランドを形づくる要素として店内に配置します。来店者がそれぞれに触れ、ブランドの別の側面や背景に出会う場を目指します。

「アーティストTシャツ」の展示スペース
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売り場には、1994年から毎シーズン発表してきたアーティストTシャツの展示スペースを設置します。アーカイブを含むTシャツが並び、ロゴTシャツも扱います。

銀座店限定Tシャツ(1万1000円)
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カーディガンプレッションやデニムに焦点を当てた売り場も設けます。ショーウィンドウにはダンサーのアオイヤマダを起用し、店内では創設者アニエス・トゥルブレが撮影した写真を使ったフォトプリントも紹介します。

銀座店限定トートバッグ(1万4850円)
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アートや社会活動を続けてきた組織

アニエスベーの寄付基金「Fonds de dotation agnès b.」は2009年に設立され、ブランドとアニエス本人が続けてきた慈善活動や協賛活動を担っています。基金の活動分野は、人道支援、アートと文化、環境保護の3つです。

カーディガンプレッション
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基金は毎年25〜40の慈善団体や非営利組織と協力し、識字支援や子どもの保護、移民・難民の支援などに取り組んでいます。アート分野では制作段階にあるプロジェクトを支援し、展覧会も開催しています。

パリでは1984年にギャラリー・デュ・ジュールを開き、基金は現在、アニエスが収集した5000点を超える美術品の保存と公開も担います。基金の拠点「La Fab.」は2020年に設けられ、展覧会やギャラリー、書店などを通じて芸術活動を支えています。

環境活動では、基金がタラ・オーシャン財団を支援しています。同財団は気候変動や生態系危機が海洋に与える影響を調べ、保全につなげることを掲げ、過去の調査航海ではアーティストの船上滞在制作も行われました。

カーディガンプレッションとデニムの背景

カーディガンプレッションは1979年に生まれたブランドの定番です。アニエス・トゥルブレは、自分用にスウェットを開くような形のカーディガンを考え、前面にスナップボタンを並べたデザインにしたと説明しています。

初期のモデルはコットンフリース製で、直線的な身頃と丸首が特徴でした。その後、レザーや長丈、ボレロ型など素材や形を変え、色や柄にも幅を持たせてきました。

2024年に紹介された新しい型では、縦に並ぶスナップボタンを残し、肩に斜めの切り替えを加えています。裾に近い袖口にはスナップボタンを3つ配し、従来の四角いシルエットとは異なる形にしたとトゥルブレは語っています。

銀座店では、岡山県児島製のセルビッチデニムを使う「agnès b. JEANS」も扱います。セルビッチデニムは、布端がほつれにくい耳を持つ生地で、シャトル織機を使って織られます。

児島では、学生服や軍服の縫製で培われた設備と技術が、厚手のデニムを仕立てる基盤になりました。岡山の織機工場には、古いシャトル織機を修理しながら使い続ける例もあります。

シャトル織機は現代の高速織機より幅が狭く、生地を織る速度も遅いため、セルビッチ生地の生産効率は低くなります。KUROは、セルビッチという言葉は織り方や布端の仕様を指し、それだけで生地の品質が決まるわけではないと説明しています。

限定商品とカフェの企画

銀座店限定商品には、ロゴと手書きの「GINZA!!」をあしらったTシャツ(1万1000円)とトートバッグ(1万4850円)があります。色抜き加工を施したデニムジャケットは6万9300円、パンツは5万5000円で販売します。

アニエス・トゥルブレが集めてきた貝殻や石、葉、花、食器の破片などを用いる一点物のジュエリーも展開します。オープン記念の特別セレクションは4万2900円から12万9800円です。

併設カフェでは、銀座 菊廼舎の菓子「冨貴寄」の限定缶や、KOTOSHINAの有機抹茶、KINTOのオリジナルタンブラーを販売します。SCREAMとのコラボアイスには、銀座店限定の「和紅茶とカシス」味を用意し、抹茶を使ったマドレーヌも提供します。

店内を巡る「My b. style」は、各所のQRコードからアイテムを集めてコーディネートを完成させるコンテンツです。完成したビジュアルはスマートフォンの壁紙としてダウンロードできます。

LINEで楽しめる音声コンテンツ「agnès b. Ginza Walks」では、アオイヤマダ、フードディレクター・エッセイストの平野紗季子、イラストレーター・俳優のリリー・フランキーが、それぞれの視点から銀座の場所や食、文化を紹介します。音声を聴くとカフェで使えるチケットが用意され、抽選でギフトが当たる企画もあります。