
WRX米国導入25周年を記念する限定車
スバルは、米国向け2027年モデルとして「WRX GD25」を発表しました。2002年の米国導入から25周年を記念するモデルで、生産台数は350台です。2027年夏の発売を予定しています。
車名の「GD」は、米国に初めて導入されたWRXのシャシーコードに由来します。ボディカラーはワールドラリーブルーのみで、ゴールド塗装の19インチアルミホイールを装着します。
ブレーキにはゴールド塗装キャリパーを備えるブレンボ製を採用し、タイヤにはブリヂストンのポテンザS007を組み合わせます。トランスミッションは、STI製ショートシフター付きの6速マニュアルのみです。
GD世代が米国市場に登場した経緯
ThinkTuningの世代解説によると、GD/GG世代は2000〜2007年のWRXに当たり、GDはセダン、GGはワゴンのコードです。スバルは2002年モデルとしてWRXを米国に導入し、2004年モデルでWRX STIも加えました。
米国導入後、GDの外観は「Bugeye」「Blobeye」「Hawkeye」と呼ばれる変化をたどりました。同じ時期に、米国仕様のWRXは2006〜2007年モデルで2.0リットルから2.5リットルのエンジンへ移行したとされています。
WikipediaもGD/GGを第2世代、2000〜2007年と位置づけ、米国導入を2002年モデルとしています。また、2004年の「Blobeye」、2006年の「Hawkeye」への変更を挙げています。GD25は、米国導入時の世代コードを記念車名に取り入れています。
現行WRXの標準仕様との違い
Car and Driverによる2026年WRXの仕様では、2.4リットルターボ水平対向エンジンは271馬力で、全輪駆動と組み合わされます。標準の6速マニュアルに加え、一部グレードではCVTも選べます。GD25も同じ排気量、出力、駆動方式ですが、変速機は6速マニュアルに限られます。
2026年WRXはグレードによって18インチまたは19インチのサマータイヤを装着し、tSにはブレンボ製ブレーキや専用サスペンションなどが加わります。GD25は19インチホイールにポテンザS007を組み合わせ、ブレンボ製ブレーキを備えます。サスペンションはスプリングを硬くし、ダンピング設定を見直しています。
Car and Driverは、2026年tSの変更点として、大型ブレンボブレーキ、拡大したホイールとタイヤ、専用調整のアダプティブダンパー、サポート性を高めたシートを挙げています。GD25はtSの装備をそのまま踏襲せず、専用の足回り設定とタイヤを組み合わせています。シートにはレカロ製パフォーマンスシートを採用し、ブラックのウルトラスエードに赤いステッチを施しています。
tSと異なる専用装備
VIP Automotive GroupのtS解説によると、2026年WRX tSは6速マニュアルのみで、STI調整の電子制御ダンパーを装備します。19インチホイールと金色のブレンボ製キャリパー、青いアクセントを配したレカロ製シートもtSの仕様です。

GD25も6速マニュアル、19インチホイール、ブレンボ製ブレーキ、レカロ製シートを備えます。シートの差し色はtSの青ではなく赤で、リアにはドライカーボンファイバー製のスワンネック型ウイングを装着します。このウイングは、トラビス・パストラーナ選手のラリーカー「WRX ARA25L」と同じSTI製とされています。
tSの電子制御ダンパーに対し、GD25はスプリングを硬化させ、ダンピング設定を変更したパフォーマンスチューンド仕様です。エンジンは271馬力の2.4リットルターボ水平対向で、シンメトリカルAWDと組み合わせます。エンジン出力は高めず、足回りや装備、変速機の選択を限定しています。
スワンネック型ウイングの取り付けと空力研究
Mulsanne’s Cornerが紹介するレースカーのCFD解析では、従来型の下側マウントが翼の下面付近で気流の剥離を生む要因になりました。翼を上側から支えるスワンネック型では剥離が解消され、解析対象の設定でダウンフォースが増えました。ただし、この解析の対象はル・マン系レースカーのリアウイングです。
別の翼単体シミュレーションでは、下面に取り付けるマウントによってダウンフォースが約2.5%減り、スワンネック型の影響はわずかだったと報告されています。同じ解析で、マウント方式による抗力の差は0.5%未満でした。この研究も特定の二段翼を単体で扱っており、車両に装着した状態の結果とは異なります。
GD25のスワンネック型ウイングはSTI製で、WRX ARA25Lと同じ仕様です。空力研究では、マウント位置が翼下面の気流やダウンフォースに影響し得ることが示されています。これらの研究値はGD25を測定したものではなく、同車の実際の空力性能を示す数値ではありません。











