
ホンダは次世代ハイブリッドシステム「Honda Hybrid」を、2030年3月末までに世界で15車種以上へ導入する計画です。多くを北米向けとし、電気モーターで後輪を駆動する電動AWD(全輪駆動)も検討しています。大型SUVでは、現行の非ハイブリッド車に比べて燃費を30%改善する目標も示しました。
次世代ハイブリッドを15車種以上に展開
Honda Hybridを搭載する最初の車種は、2027年に発売される予定です。ホンダは、2029年度末に当たる2030年3月31日までに、世界で15車種以上を投入する計画を掲げています。
新システムは、現行の「e:HEV」を基礎に開発されています。e:HEVはガソリンエンジン、発電機、駆動用モーターを組み合わせ、モーターが前輪を駆動するほか、エンジン単独で車輪を動かすこともできます。
ホンダは新システムで、燃費性能と運転の楽しさを重視しています。米国で販売する大型SUVには、新開発のV6エンジン、新しい電気モーター、改良したリチウムイオン電池を組み合わせ、現行の非ハイブリッド大型SUVより燃費を30%高めると説明しました。
電動AWDの仕組みは検討段階
計画されている電動AWDでは、前輪側のエンジンや変速機と機械的につながらない後輪用モーターを使う方式が想定されています。ホンダは新システムの具体的な構成を公表していません。
現行CR-V Hybridの取扱説明書では、前輪のグリップ低下を検知すると、AWDシステムが後輪へ動力を自動的に配分するとしています。この説明は現行車のもので、次世代システムの仕様ではありません。
同取扱説明書は、AWD車でも加速、操舵、制動では二輪駆動車と同じ注意が必要としています。四輪を過度に空転させてシステムが過熱した場合は、冷却されるまで前輪だけに動力が伝わります。
米国ではハイブリッド販売が拡大
米国では2024年の新車販売台数が1,590万台となり、前年から2.2%増加しました。Wards Intelligenceによると、同年の従来型ハイブリッド車の販売は前年比36.7%増でした。
KPMGが米国の成人2,500人を対象に行った調査では、同価格のガソリン車、ハイブリッド車、EVから選ぶ質問で、42%がガソリン車を選びました。前年の38%から増えた一方、EVを選んだ人は2024年の21%から2025年には16%に減り、ハイブリッド車を選ぶ人は約3分の1で前年とほぼ同じでした。
トヨタ北米の販売責任者は、ハイブリッド車について「顧客が求めており、十分な台数を用意できない」と述べました。同年、フォードはハイブリッド車を187,426台、EVを97,865台販売し、ハイブリッドの販売台数はEVの約2倍でした。
車種展開と市場への対応
ホンダは大型SUVに加え、中型や小型のハイブリッド車も計画しています。InsideEVsはCR-VやCivicの改良が候補に含まれる可能性を挙げています。ホンダは車種ごとの導入計画を公表していません。










