
盗難から約1カ月で2作品を回収
フランス南部カーニュ=シュル=メールのルノワール美術館で盗まれたオーギュスト・ルノワールの絵画2点が、盗難から約1カ月後に回収されました。地元市当局は、事件に関連して6人が逮捕されたと発表しました。
回収されたのは、1910年の《ポートレート・オブ・マダム・コロンナ・ロマーノ》と、1886年の《井戸のそばの少女》です。いずれもルノワールの作品で、盗難時に同館から持ち去られました。
市長のブライアン・マソン氏は、作品が市の歴史や文化遺産、ルノワールが残した遺産の一部だと述べ、回収に喜びと安堵を示しました。回収の詳しい経緯は、金曜日に明らかにされる予定です。
窓を破って侵入、当初は4点を持ち出す
盗難が起きたのは9月8日です。犯人らは美術館のフェンスを切断し、窓を割って侵入しました。
館内では電動のこぎりで額の取り付け部分を切り、絵画4点を持ち出しました。その後、逃走中に2点を美術館の庭へ落としたとされ、今回回収された2点は持ち去られたままになっていた作品です。
ルノワールが晩年を過ごした町の美術館
ルノワール美術館があるカーニュ=シュル=メールは、ルノワールが晩年を過ごした町です。同館には画家の作品12点のほか、イーゼルや車椅子、写真、個人書簡など、本人に関係する品々が収蔵されています。
美術館は1960年に開館しました。
盗難作品の照合に使われる国際データベース
盗難美術品の登録と照合に使われる仕組みの一つが、国際刑事警察機構(INTERPOL)の盗難美術品データベースです。INTERPOLは、各国の窓口や特定の国際機関など、認められた機関から提供された情報を登録し、完全に識別できる作品を対象にしています。
データベースには、作品の説明と画像がほぼ5万7000点分登録されています。認められた利用者は申請してアクセス権を得ると、登録作品に該当するかをリアルタイムで照合できます。
利用者は作品の画像をアップロードし、画像照合ソフトで検索することもできます。こうした照合は盗難品の流通を防ぐための手段です。











