白バイ隊・自衛隊車両も参加、SSPが箱根ターンパイクで第5回走行会
出典: car.watch.impress.co.jp

56人のライダーが箱根の道を走行

公益社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)は10月17日、アネスト岩田ターンパイク箱根で第5回「やるぜ!!箱根ターンパイク2026」を開催しました。パラモトライダーとデフライダーに加え、小田原警察署の白バイ隊や自衛隊のオートバイも参加し、異なる立場のライダーが同じ道を走りました。

参加したライダーは計56人です。内訳はパラモトライダー13人、ライダーズ35人、デフライダーズ4人、ゲストライダー4人でした。運営には約180人のボランティアが携わりました。

パラモトライダーは肢体に障がいのあるライダー、デフライダーは耳が聞こえない、または聞こえにくいライダーです。白バイや自衛隊の車両も各カテゴリのライダーとともに箱根の道を走行しました。

2023年から続く箱根での走行会

箱根ターンパイクでの開催は2023年に始まりました。同年のイベントは第2回で、パラモトライダー13人が参加しました。コースを貸し切り、パラモトライダーが仲間と公道を走る機会を設けました。

2023年の走行コースは往復約26キロでした。参加者はカーブや路面の起伏がある峠道を走り、初参加のライダーもいました。参加者の吉村陽平さんは、低速でのUターンに緊張した一方、走行を楽しんだと話しています。

2025年の開催報告では、パラモトライダー15人に加え、デフライダー9人が仲間や家族と公道を走ったとされています。2026年はデフライダー4人が参加しており、年ごとの参加人数や構成は異なります。

個々の状態に合わせた車両とサポート

SSPの体験走行会では、参加者の障がいや身体の状態に応じて、操作方法やサポートを調整しています。過去の体験会で使われたKTM「390デューク」には、左手で操作できるスイッチ式のシフト装置や、足を固定するビンディングを備えたステップが取り付けられていました。

車体には転倒を防ぐ補助輪も装着され、参加者の状態や技量に応じて取り外せる仕組みでした。走行前には理学療法士がメディカルチェックを行い、参加者の状態や必要なサポートをスタッフ間で共有していました。

体験会では、参加者ごとに複数のボランティアがチームを組み、走行を支えます。SSP代表の青木治親さんは、専門家の助言を得ながらリスクを抑えて目標を実現する方法を考えてきたと話しています。

体験走行から公道ツーリングへ

SSPは2019年、青木拓磨さんが鈴鹿サーキットを走行したことをきっかけに、障がいのある人から寄せられた「またバイクに乗りたい」という声を受け、2020年に活動を本格化させました。体験走行会などを通じて、参加者がオートバイに乗る機会を設けてきました。

2025年の支援プロジェクトでは、補助輪付き車両で練習し、段階的に操作を習得して、最終的にサーキット走行を目指す流れが示されました。SSPは2025年の箱根イベントを無事に開催し、次の地域開催や次世代育成にもつなげる方針を示しました。

2026年の箱根開催では、パラモトライダーやデフライダーに白バイ隊、自衛隊のオートバイが加わりました。SSPは今回の経験を次の活動につなげ、さまざまな背景を持つ人が挑戦できる機会を広げる方針です。