
三宮のバス乗り場を新ターミナルへ
神戸市は、三宮駅周辺に分散している中・長距離バスの乗降場を集約するため、新たなバスターミナルを整備しています。市は国土交通省と連携し、「バスタ神戸三宮」と既存の三宮バスターミナルを一体運用する準備を進めています。
新ターミナルは雲井通5丁目地区の再開発事業に含まれ、同地区ではホール、図書館、ホテル、オフィスなども整備する計画です。神戸市は、これらの機能を集めて都心のにぎわい創出を目指しています。
雲井通5・6丁目地区のエリア名称は、2025年度に「神戸三宮ツインゲート」と決まりました。新ターミナルの第Ⅰ期と三宮バスターミナルを合わせた運用開始に向け、神戸市は2026~2027年度に開業準備を行う予定です。
再開発は段階的に進む
雲井通5丁目地区の第Ⅰ期工事は再開発会社が進めており、神戸市は市街地再開発事業を補助しています。市のスケジュールでは、同地区の工事完了は2027年12月の予定です。
雲井通6丁目北地区の第Ⅱ期は、2026年3月に都市計画が決定しました。神戸市は2026年度末ごろの組合設立認可を目指し、その後、権利変換計画の認可と工事着手を進める予定です。
ターミナルの整備と並行し、神戸市は周辺道路の拡幅や地下埋設管の移設、既存の三宮バスターミナルの改修にも取り組みます。
新宿では駅とバス乗り場を一体化
新宿駅南口に2016年に開業した「バスタ新宿」は、高速バスやタクシーの乗降場を集約した交通ターミナルです。開業前、新宿駅西口周辺に分散していた高速バスの発着場19カ所をまとめ、国道20号沿いのタクシー乗降場も移しました。
施設は用途別に階を分け、4階に高速バスの乗降場と待合施設、3階にタクシー乗降場、2階に駅改札と歩行者広場を配置しました。2階で国道20号に接し、駅や商業施設ともつながっています。
日経クロステックは、駅との直結によって乗り換えがスムーズになると説明しています。新宿の事例では、乗り場を集約し、鉄道駅の改札や歩行者広場を同じ施設内に設けています。
三宮から淡路島西浦へ向かう路線
三宮は、淡路島方面へ向かう高速バスの乗り場の一つでもあります。神姫バスの神戸~西浦(五色)線は、神戸空港、神戸三宮、舞子から淡路島西側の五色方面を結びます。
神姫バスが案内する停留所には、淡路IC、東浦IC、北淡IC、郡家、伊弉諾神宮前、五色バスセンターなどがあります。神戸三宮から淡路島内の複数地点を経て五色へ向かう路線網の一例です。
この路線は神姫バスと淡路交通の共同運行で、予約不要、座席定員制です。神姫バスの案内では、実車距離は66キロ、所要時間の見込みは約1時間35分とされています。三宮の新ターミナルは、こうした中・長距離路線の乗降場を集約する計画の一部です。
周辺の歩行者動線も整備
神戸市は三宮の再整備で、駅と周辺市街地をつなぐ「えき≈まち空間」の実現も進めています。2026年度はJR三ノ宮新駅ビル南側広場の設計や、センター街東口周辺、三宮東交差点周辺の整備を予定しています。
新バスターミナルビル周辺のデッキは2027年度完成予定です。三宮デッキには乗り換え動線の強化や回遊性の向上を図る役割があり、税関線を横断するデッキやJR三ノ宮新駅ビル南デッキは2025年度に工事へ着手し、2029年度の完成を予定しています。
新ターミナルの運用準備、周辺デッキの整備、雲井通6丁目北地区の再開発は、それぞれ異なる時期に進みます。








