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出典: iceye.com

ウクライナはフィンランド企業と衛星能力の活用で合意し、独自の衛星通信システムを整備する計画を明らかにしました。Starshieldの通信障害が続くなか、軍事通信に使う衛星サービスをめぐる動きが重なっています。

NokiaとICEYEが衛星分野で協力

ゼレンスキー大統領は、フィンランドのオルポ首相と、フィンランドの衛星能力をより多く利用することで合意したと述べました。協力先としてNokiaとICEYEを挙げ、物流やエネルギー部門への支援にも触れています。

両社は、オルポ首相がキーウを訪問した際、ウクライナ国防省と意向表明書に署名しました。ウクライナは、既存の米国運営システムに依存しない衛星通信システムの開発を計画しています。

ICEYEの最高経営責任者ラファル・モドジェフスキ氏は、ウクライナには自国が管理できる安全な衛星通信システムが必要だと述べました。同社の衛星は偵察データの提供にも使われ、昼夜や天候を問わず観測できるとしています。

Starshieldの通信障害が継続

ウクライナ国防省関係者は、Starshieldで信号が失われる事例が続いていると述べました。トランプ大統領は前日にStarlinkへのアクセスが復旧したと話していましたが、ウクライナ側は軍事サービスの不具合が残るとしています。

StarshieldはSpaceXが運営し、米国防総省が資金を出す衛星ネットワークで、Starlinkの軍事向けサービスです。10月14日には、通信の一部制限がウクライナ軍の通信を妨げました。

ウクライナ軍はStarshieldのブロードバンド通信を使い、占領地域のロシア軍の装備や人員を発見・標定するための情報を得ていました。迎撃ドローンにデータを渡す用途もあり、通信の制限は軍の作戦通信に影響しました。

SAR衛星が担う観測

ICEYEが扱う合成開口レーダー(SAR)は、地表へレーダー波を送り、跳ね返った信号から画像や情報を作る技術です。太陽光の反射を撮影する光学衛星とは異なり、自ら電波を発するため昼夜を問わず観測できます。

SARのマイクロ波は雲や雨、煙、霧を通りやすく、悪天候や暗闇でも地表を捉えられます。反射信号の強さや位相から、地表の形状や物体の動きに関する情報を得ます。

ICEYEはSARデータの用途として、国境や紛争地域の監視、軍事施設周辺の変化の把握、標的選定の支援などを挙げています。衛星通信が部隊間の接続を担うのに対し、SARは地表の状況を把握するための観測データを提供します。

独自能力の整備と戦場通信

ウクライナの衛星網計画は、通信を自国で管理する仕組みを目指しています。衛星通信は軍の連絡やドローン運用に使われており、Starshieldの信号障害はその依存度を示しました。

ロシア軍による攻撃が続くなか、ウクライナ側は物流やエネルギー部門も支援対象に挙げました。ロシアはウクライナのエネルギー施設を攻撃対象としており、ゼレンスキー大統領は物流とエネルギーを重要な標的だと述べています。