Ministry of National Defense Republic of China - World Wide Web - News Channel - PLA Activities - PLA activities in the waters and airspace around Taiwan
出典: mnd.gov.tw

台湾が示した53隻の位置

台湾の国家安全保障会議で事務局長を務める顧立雄氏は、中国海軍などの艦艇53隻が日本南部から台湾、フィリピン沖に広がる海域で活動していると明らかにしました。内訳は海軍艦艇34隻で、空母「遼寧」も含まれます。顧氏は台湾、日本、フィリピンに対する同時の脅威は「明白だ」と述べました。

顧氏が公開した地図では、「遼寧」と随伴する艦隊はフィリピンの東側に位置し、ほかの艦艇は台湾の東・南東沖や日本南部沖に展開しています。台湾は5月にも中国艦艇の位置を示す地図を公開しており、艦艇の動きを地図で示す取り組みを続けています。

中国の張暁剛国防省報道官は、「遼寧」の西太平洋での訓練は遠洋での作戦能力を試す年次の通常訓練で、特定の国を対象としていないと説明しました。台湾の国防部長、顧立雄氏は、地域の平和と安定を損なう抑止力の誇示は望ましくないと述べています。

空母打撃群を構成する艦艇

空母打撃群は、空母と艦載機、護衛艦、補給艦などを組み合わせて運用する艦隊です。「遼寧」の艦載機は、艦艇の射程を超える範囲で航空優勢の確保や海上・陸上への攻撃を担います。

護衛艦は艦隊の外周を守り、対空・対潜防御を担います。補給艦は燃料や弾薬などを届け、艦隊の活動を継続させます。

艦載機、駆逐艦、支援艦艇の組み合わせにより、遠方の海域や空域で複雑な作戦を行えます。日本の防衛省は、九州沖の大隅海峡を通過して太平洋へ向かう中国艦艇を確認しており、空母艦隊の動きは周辺海域での艦艇活動と重なっています。

海軍と海警が担う役割

今回の地図には海軍艦艇だけでなく、海警の船も含まれます。中国海警は、海上の安全や治安の維持、密輸・密航の取り締まり、海洋資源や漁業活動の監督などを担う組織です。

中国海警は2018年、人民武装警察の下部組織に置かれ、指揮系統上は中央軍事委員会の管轄に移りました。軍の組織に属しながら、海洋行政の監督や法執行も担います。

一方、空母を中心とする海軍の艦隊は、艦載機や駆逐艦、補給艦を組み合わせて遠方での作戦能力を支えます。海警船は行政・法執行活動を担い、空母打撃群は軍事的に運用されます。

日本・フィリピン周辺への展開

日本の防衛省は、今回の発表の前日、中国の軍艦3隻と海警船1隻が九州沖の大隅海峡を通り、太平洋へ向かったと発表しました。「遼寧」はフィリピン海で訓練を行っており、台湾の安全保障当局者は、訓練後に北上を続けるかどうかを注視点として挙げました。

フィリピン軍の西ミンダナオ司令部は、10月22日に「遼寧」艦隊がサンボアンガ半島沖を通過するのを海上部隊が追跡したとしています。

米太平洋陸軍のロナルド・クラーク司令官は、米軍が中国による台湾への行動が早ければ翌年にも起こり得るとの想定で、インド太平洋地域の準備を進めていると述べたと報じられました。台湾の顧立雄国防部長は、自前の抑止能力を整備していると説明しました。中国は台湾への武力行使を放棄していない一方、平和的な統一を望むとの立場を示しています。