NASA astronaut and Expedition 75 flight engineer Anil Menon conducts a spacewalk to prepare the International Space Station for future upgrades to its power system. Menon helped build a modification kit on the station’s Starboard 6 truss segment where a roll out solar array is slated to be installed later this year.
出典: nasa.gov

7年ぶりのカナダ人飛行士による船外活動

国際宇宙ステーション(ISS)で10月29日、カナダ宇宙庁のジョシュア・クトリック飛行士とNASAのアニル・メノン飛行士が船外活動を行う予定です。カナダ人飛行士がISSの外に出るのは、2019年4月のデビッド・サンジャック飛行士以来7年ぶりです。

今回の活動では、ISSの電力供給を増やす太陽電池アレイを設置します。クトリック飛行士にとっては初の船外活動です。船外活動をすでに3回経験しているメノン飛行士とともに、約6時間45分の作業を行います。

NASAの計画では、この作業は米国の船外活動として100回目に当たります。設置するのは、展開式太陽電池アレイ「iROSA」の7基目です。

新しいアレイで発電能力を増強

iROSAは、経年劣化が進む既存の太陽電池アレイに追加する装置です。ISSでは2021年に最初のiROSAが展開され、今回の作業では7基目、11月5日には8基目を取り付ける予定です。

NASAは、8基すべての設置後、ISSの発電能力が160キロワットから約215キロワットへ増え、最大で約30%向上するとしています。増強した電力は、ISSの重要な運用や安全な制御離脱を支える計画です。

これまでに設置されたiROSAは、折りたたんだ状態から蓄えた運動エネルギーで展開し、展開には約10分かかりました。新しいアレイは既存アレイの前方に、同じ平面上で回転機構に沿って配置されます。

ロボットアームと連携する設置作業

今回の作業では、ISSのロボットアーム「Canadarm2」がアレイを運び、メノン飛行士がアームの作業台から受け取ります。船内からルーク・デラニー飛行士とジェシカ・ワトキンス飛行士がアームを操作し、2A電力系統の設置場所へ移動させます。

クトリック飛行士は手すりをつかみながら設置場所へ移動し、メノン飛行士とともにiROSAを既存アレイに取り付けます。折りたたんだ状態のアレイは長さ約3メートルで、展開すると約6メートルになります。

設置後は固定用のボルトを外し、アレイを展開します。電力ケーブルは、ISSが地球の影に入り、アレイに太陽光が当たらない時間帯に接続する計画です。

11月の作業とカナダの宇宙計画

11月5日に予定される2回目の船外活動では、8基目のiROSAをISSの3B電力系統に設置します。NASAは、この作業でISSの電力増強が完了するとしています。

今回の2回の船外活動は、ISSの組み立て、保守、改修を支援する活動として通算285回目と286回目に当たります。カナダ宇宙庁のジェニ・ギボンズ飛行士が、2回の船外活動で指令通信を担当する予定です。

クトリック飛行士は10月1日、ほかの3人の飛行士とともにSpaceXのクルードラゴンでISSへ到着しました。カナダの宇宙飛行士枠はISSへの貢献度に基づき、通常は5〜6年に1回程度です。クトリック飛行士の飛行は当初2024年に予定されていましたが、搭乗予定だったスターライナーの追加試験に伴い、2026年に延期されました。

The 60-foot-long roll out solar arrays were successfully deployed over the United States in a process that took about 6 minutes.
出典: blogs.nasa.gov