
フィンランド国内で初のF-35Aが運用拠点入り
フィンランド空軍は、同国に常駐する初のF-35A戦闘機2機を受け入れました。F-35Aは米ロッキード・マーティン製の戦闘機です。
2機はJF-510とJF-512で、9月18日に北部ロバニエミへ到着しました。フィンランド空軍は10月1日に到着式を開き、機体の受け入れを祝いました。
フィンランドはF-35Aを計64機調達する契約を結んでいます。ロッキード・マーティンによると、今回の2機を含め、フィンランドが受領した機体は計10機で、そのうち8機は訓練のため米アーカンソー州の基地に一時配備されています。
到着式で機体に「シス」の名
到着式には約400人が参加し、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領やアンティ・ハッカネン国防相、空軍関係者らが出席しました。式典はロバニエミを拠点とするラップランド航空団が主催しました。

ストゥブ大統領は、フィンランド初のF-35Aに「シス」と名付けました。YLEによると、この言葉は困難に直面しても粘り強く進む精神を表します。
式典ではF/A-18「ホーネット」の単独飛行が披露され、フィンランド人パイロットのヤーッコ・ソイントゥ中佐が、フィンランド国内でF-35を初めて飛行させました。
初期運用能力は2028年を予定
フィンランド空軍の初期運用能力は2028年初め、完全運用能力は2030年までに整う見通しです。64機の納入は2030年後半まで続く予定です。
F-35Aの導入に伴い、フィンランドは現在のホーネットから機種を更新します。空軍司令官のティモ・ヘッラネン少将は、F-35について、周囲を探知して情報を共有する能力を備え、フィンランドの安全保障環境に合う機体だと述べました。
ロッキード・マーティンの発表では、フィンランドのF-35は2060年代まで運用される見込みです。同社は、欧州で700機を超える第5世代戦闘機の配備が近づいているというハッカネン国防相の見方も紹介しています。

パトリアが前部胴体やエンジンを国内で生産
フィンランド企業パトリアは、国内のF-35関連生産で前部胴体の組み立てと、脚格納扉などの構造部品の製造を担います。生産拠点は中部ヤムサのハッリにあり、前部胴体の生産は2026年3月に始まりました。
フィンランドで製造した部品は、米テキサス州フォートワースにあるロッキード・マーティンの最終組立ラインへ送られます。パトリアは2026年から2042年までに、前部胴体と脚格納扉のセットを合計400機分製造する計画です。
パトリアはノキア市のリンナヴオリでF135エンジンの組み立ても担い、完成後はフィンランドのF-35用エンジンの整備やオーバーホールも行います。パトリアのペトリ・ヘポラ氏は、最初の完成エンジンを2026年中に納入する目標を示しました。









