リニア神奈川県駅の地下3階を初公開、深さ約30mの軌道階にホームと4線
出典: company.jr-central.co.jp

地下3階の軌道階を初公開

JR東海は10月24日と25日、リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の建設現場で「さがみはらリニアフェスタ2026」を開催しました。イベントでは、地下3階にある軌道階の一部が初めて一般公開されました。

駅の地下構造物は延長約680m、最大幅約50m、深さ約30mです。地下3階にはホーム2面と、本線・副本線を合わせた線路4線を設ける計画です。

公開された場所は、コンクリートの壁に囲まれています。本線部分からホームや副本線へ続く開口部が複数あります。

橋本駅南口に建設される地下駅

神奈川県駅は、JR横浜線・相模線と京王相模原線が乗り入れる橋本駅の南側に位置します。橋本駅は3路線を合わせた1日あたりの乗降客数が20万人を超えるターミナル駅です。

駅の建設地は、県立相原高校の移転跡地を中心とする区域です。同校はリニア駅の設置に伴い、2019年4月に移転しました。橋本駅南口には駅前の広い空地が生まれ、相模原市は周辺のまちづくりを進めています。

神奈川県駅は中間駅のうち唯一の地下駅として建設されています。地下に駅を置くことで地上の駅前空間を広く確保し、ホーム直上には橋本駅南口駅前通り線と橋本駅東通り線を配置する計画です。

相模原市の計画では、駅前に約13,300平方メートルの交通広場を設けます。周辺では駅前通り線や複数の道路を整備し、駅と街区をつなぐ交通環境をつくる方針です。

開削工事で築く大規模な地下構造

駅部の大部分は、地上から掘り進める開削工法で建設しています。国道16号との交差部では、地上から掘る方法ではなく、地下をトンネル状に掘削する非開削工法を採用しています。

開削工事では、周辺に建物が近接する場所や作業ヤードが狭い場所で、地上から土留壁を施工します。広いヤードを確保できる場所では、法面を掘削してから地下に土留壁を設け、駅構造物を構築します。

掘削で出た砂礫層の土砂は、現場に盛土として仮置きされています。駅の構造物を造った後、この土砂を使って埋め戻す計画です。

トンネル接続と周辺整備

駅の東端では、品川方面から延びる第一首都圏トンネルのシールドマシンが到達する予定です。西端からは、第二首都圏トンネルのシールドマシンを山梨方面へ向けて発進させる計画です。

相模原市は、駅周辺を「産業の活力と賑わいがあふれる交流拠点」とするまちづくりを進めています。駅に近い区域には、観光・物産・産業の交流拠点や、ものづくり産業の集積を目指すゾーンを設ける方針です。

品川・名古屋間の工事完了予定時期は2027年以降です。相模原市は、リニア事業に伴う工事や駅周辺の都市基盤整備を進め、品川・名古屋間の開業を予定する段階につなげる計画です。

イベントでは、近隣の小学生や抽選で選ばれた見学者が地下3階を見学しました。参加した小学生は、リニアの塗り絵や写真撮影、壁面へのメッセージ記入などを行いました。