
欧州で受注が予想を上回る
Audiの新型RS5は欧州で受注が予想のほぼ2倍に達し、同車名を冠したモデルとして過去最も好調な市場投入になりました。2026年分の年間生産枠はすでに完売しており、いま注文した場合の納車は来年以降となります。
Audiは正確な販売台数を公表していません。今回の受注状況は、RS5の世界展開が本格化する前に欧州で明らかになったものです。
新型は5ドアのセダンとワゴン「Avant」を設定し、従来のクーペはラインアップから外れました。Audiは新型を、クーペとRS4 Avantの後継にあたるモデルとして投入しています。
V6と電気モーターを組み合わせたPHEV
新型RS5は、2.9リッターV6ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHEV)です。システム合計出力は639 PS、最大トルクは825 Nmで、0〜100 km/h加速は3.6秒とされています。
Audiによると、V6エンジンの出力は510 PS、電気モーターは177 PSです。バッテリー容量は25.9 kWhで、電気のみでの走行にも対応します。
ドイツでの価格はセダンが10万6,200ユーロから、Avantが10万7,850ユーロからです。生産はドイツのネッカーズルム工場で行われます。
後輪左右の駆動力を電気機械式に調整
新型RS5のquattroには、後輪左右のトルクを配分する電気機械式トルクベクタリングが組み込まれています。Audiは、この機構を量産車で初めて採用した技術と説明しています。
後輪トランスアクスルには400ボルトの電気アクチュエーター、増速ギア、ディファレンシャルを搭載します。アクチュエーターが生むトルクをギアで利用し、左右の車輪へ伝わるトルクの差を作ります。

Audiによれば、制御装置は5ミリ秒ごとに最適な配分を計算し、機構は最大2,000 Nmのトルク差を15ミリ秒以内に左右のドライブシャフトへ伝えます。この制御は加速中に限らず、アクセルを戻したときや制動時にも働きます。
販売地域を広げ、シンガポールGPでも披露
欧州に続き、RS5はオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、日本で販売を開始します。韓国、台湾などにも順次投入する予定です。
シンガポールGPに合わせ、Audi Revolut F1 TeamはF1マシン「R26」に夜のシンガポールをイメージした特別カラーリングを披露しました。同じ配色は市販RS5にも施され、チタニウムシルバーグレーに青みを加えたマット仕上げとなっています。
このカラーはF1レース向けに作られたもので、販売車には設定されません。米国ではAvantを投入しないとの報道がある一方、セダンの導入可能性は残されています。











