Blender用アドオン「Physical Atmosphere²」は、雲や大気、太陽光をビューポート上でリアルタイムに調整できます。日時と場所に合わせた太陽・月の位置や、シーン内の物体に応じた遮蔽と影も扱います。 一方、開発元は雲の表示がビューポートで重くなる場合があると案内しており、作業中と最終出力で品質設定を使い分ける設計です。
空と照明をまとめて調整
Physical Atmosphere²は、空の大気、太陽光、ボリューム雲、月、惑星、星などをシーンに加えるBlenderアドオンです。 雲の形や大気、照明をビューポートで確認しながら調整でき、雲のカバー範囲を変えると見た目もすぐに更新されます。
空は昼や夕焼け、夜空を表現でき、太陽や月の位置は実在の場所・日時に基づいて設定できます。 実際の場所と日時を指定する方法のほか、太陽をドラッグして位置を決める方法もあります。
雲は平面的な背景ではなく、ボリュームとしてシーン内に配置され、物体による遮蔽や影を扱います。 空の見た目に加え、雲や大気とシーン内の物体を含めた照明も調整できます。
Nishitaモデルが扱う大気の光
Nishitaスカイモデルは、大気中の粒子による光学的な色の変化を表現します。 光が大気を通る経路上で密度をサンプリングし、その密度に応じて散乱を計算します。 惑星環境では、惑星表面とその周囲の空間も含めた環境を扱います。
OctaneのDaylight環境は、太陽に当たる主光源、空からの間接光、大気を組み合わせてシーンを照らします。 Nishitaモデルは物理ベースのため、通常の空色や夕焼け色の設定を使いません。 これらはOctane内の環境設定についての説明で、Physical Atmosphere²の個別の計算仕様を示すものではありません。
Physical Atmosphere²では、より細かな調整向けのScientificレイアウトで、大気の物理パラメーターを操作できます。 調整項目の例には散乱、オゾン、霧があります。
雲と物体の関係
Physical Atmosphere²の雲はボリューム表現で、シーン内の物体に応じた遮蔽や影を扱います。 Nishitaスカイモデルは大気散乱による空の色や照明を表現します。 空の色を計算する環境モデルと、雲の形や影をシーン内で扱う機能は、それぞれ異なる役割を担います。
iMeshhのBlender解説では、Nishita Sky Textureを球体に適用して大気を作り、雲を別のボリュームとして配置する手順が紹介されています。 この構成では、惑星を大気の球体の外側に置き、独立した照明を当てます。 大気を部分的に透過させることで、球体の向こうにある惑星をカメラから見えるようにします。
この手順では、Nishitaの空だけで雲や惑星との相互作用まで自動的に整うわけではなく、別のジオメトリや照明を組み合わせてシーンを構成します。 Physical Atmosphere²は、雲や大気と物体の遮蔽・影をアドオン内で扱います。
対応環境と表示品質
Physical Atmosphere²の動作にはBlender 5.2.0以降が必要で、開発元はVulkanバックエンドを推奨しています。 OpenGLでも動作しますが、開発元の説明では警告が表示されます。
空、太陽、月、惑星、星の更新は控えめなノートPCでもリアルタイムで動く一方、雲を表示した状態でのビューポート操作は遅くなる場合があります。 開発元は、低品質設定で視点を移動し、カメラが止まった後に画質を上げる使い方を案内しています。
雲の表示負荷を下げる最適化は開発中とされています。 アドオンはSuperhiveで販売され、インストール時に求めるネットワーク権限は、ライブ天候データや追加マップの取得、位置の自動検出に使われます。 それ以外の機能はオフラインでも使えると開発元は説明しています。











