
Corsairのミドルタワー型PCケース「Warthog」は、軍用燃料缶を思わせる外観で、最大13基の120mmファンに対応します。Tom’s Hardwareは、頑丈な作りや広い内部空間を評価する一方、騒音をそろえた比較でGPU冷却性能が平均を下回り、価格も高めだと評価しました。

燃料缶を思わせる外装と操作部
Warthogは、2012年の「Vengeance C70」を基にしたミドルタワーケースです。前面と強化ガラスの側面には、燃料缶の帯を思わせる部材が配置され、前面や側面の通気孔にはCorsair独自の3D-Yパターンが使われています。

本体色はオリーブドラブとブラックで、上部には持ち運び用のハンドルを備えます。前面扉の内側にはマグネット式のダストフィルターがあり、反対側の側面にも着脱できるフィルターが設けられています。
前面I/Oには、20Gbps対応のUSB 3.2 Gen 2x2 Type-C端子が1基、5Gbps対応のUSB Type-A端子が2基、ヘッドセット端子があります。リセットボタンには誤操作を防ぐカバーが付き、背面I/O付近を照らすライトも搭載されています。
ファン配置と冷却構成
前面には最大2基の200mmファンを取り付けられ、天面や側面、底面などを合わせると、最大13基の120mmファンに対応します。前面と天面には、取り付け位置を調整できるInfiniRail(ファン取り付け用のレール機構)を採用しています。
前面、天面、側面には最大360mmのラジエーターを取り付けられ、最大2基の360mmラジエーターを使う構成にも対応します。ただし、前面と側面に同時にラジエーターを取り付けることはできません。
Warthog RSには、前面に200mmファン2基、背面に120mmファン1基が付属します。Tom’s Hardwareの評価では、GPUの騒音正規化冷却性能は平均以下でした。
内部空間と組み立て時の特徴
対応するマザーボードはMini-ITX、Micro ATX、ATX、E-ATXです。グラフィックカードの長さは前面ファンを取り付けた状態で393mmまで、CPUクーラーの高さは190mmまで対応し、内蔵の支えでグラフィックカードを保持できます。
背面コネクタ式マザーボードは、電源やデータなどの接続端子を基板の裏側に配置するタイプです。端子が裏面にあるため、通常のATX規格に対応するケースでも、その配置に合わせた開口部がなければ取り付けられない場合があります。WarthogはASUS BTF、Gigabyte Stealth、MSI Project Zeroに対応しています。
背面コネクタ式では、ケース内部の配線を減らせる一方、裏側に集まるケーブルの取り回しや、組み立て時に基板裏のピンを扱う手順が課題になる場合があります。Warthogのマザーボードトレイはペグボード状で、背面にケーブルを固定できます。CorsairはRapidRoute 2.0として、固定用ストラップ6本とケーブル束をまとめる部材2組を用意しています。
価格と選ぶ際の評価
米国での希望小売価格は、ファンなしのWarthogが179.99ドル(約2万8,000円)、ファン付きのWarthog RSが199.99ドル(約3万2,000円)です。保証期間は2年間で、縦置きのグラフィックカードにも対応しますが、縦置きには別売りのライザーカードが必要です。
Tom’s Hardwareは、堅牢な構造、広い内部空間、独特な外観を長所として挙げました。一方、価格の高さとGPUの騒音正規化冷却性能を短所とし、総合評価では際立った製品になるには課題があるとしています。











