
Etsyが機能的なガイドの販売を禁止
Etsyは、AIで生成した編み物や裁縫の型紙、レシピ、手順書などの販売を禁止しました。出品者には、ガイドの手順で実際に作った品を示すことも求めています。
対象となる「機能的なガイド」は、デジタルダウンロードとして販売される型紙や料理レシピなどです。Etsyは、購入者が完成まで作業する商品として扱い、情報は出品者自身が作成するよう定めました。
背景には、買い手が商品にAI生成コンテンツが含まれるか見分けにくいことや、出品者が誤解を招くAI商品と並ぶことへの懸念があります。Etsyは、こうした状況が買い物への信頼に影響していると説明しています。
実物の写真と出品者の関与を要件に
出品には、実物を現実の背景で撮影した未編集の写真を少なくとも1枚含める必要があります。写真は、購入者が受け取る品を正確に表すことも求められます。
2枚目以降の写真は、最終的な見た目が実物を正確に表していれば、画像編集ソフトやAI機能で調整できます。Etsyは、画像のアップロード時にAI生成の可能性を検出した場合、出品者に確認を促す仕組みも設けます。
人の関与なしにボットが作成した出品も禁止されます。一方、AI生成アートの販売は引き続き可能ですが、出品者が制作に明確な役割を果たし、AIの利用を開示する必要があります。
編み物の型紙では手順の正しさが課題に
ノートルダム大学の研究者らが作成したCrochetBenchは、かぎ針編みの画像認識から実行可能な手順の生成までを評価するベンチマークです。6,085件の型紙を55カテゴリーに分け、9種類の視覚言語モデルを評価しました。
評価では、編み目の認識や候補手順の選択に比べ、複数段階の指示を生成して実行可能な形式にする課題で性能が大きく低下しました。説明文が流暢でも、実際に作れる手順になるとは限りません。
このベンチマークでは、編み目の種類や手順の順序、各段階の目数、形状の整合性が課題になります。評価では、モデルが局所的な色や模様を説明できても全体の形を誤り、生成した手順が実行時に失敗する例がありました。
EtsyとAmazonでは規制対象が異なる
一方、AmazonについてCNBCが伝えたルールは、AI生成の人物を含む写真や動画に販売者がラベルを付けるというものです。Etsyの機能的ガイドの販売禁止とは対象が異なり、画像内の人物に関する開示が中心です。
EtsyではAIアート自体は開示と出品者の創作上の関与を条件に許可され、AIを使った商品画像の加工も実物を正確に表す範囲で認められます。









