Intelは、既存のLGA1700ソケットに対応する新CPUを2027年初頭に投入する見通しです。GIGABYTEはB760とH610の全モデル向けに対応BIOSを用意し、既存マザーボードでCPUを交換できると発表しました。DDR4対応の既存環境も利用できます。
2027年初頭にLGA1700向けCPUを投入
GIGABYTEによると、新CPUはLGA1700を採用し、発売時期は2027年初頭の見込みです。IntelのLGA1700は第12〜14世代のCoreプロセッサーが使ってきたソケットで、今回の製品も既存プラットフォーム向けです。
GIGABYTEは、Intel B760およびH610チップセットを搭載する自社製マザーボード全機種が新CPUをサポートするとしています。対応BIOSはすでに提供されており、同社はBIOSを更新してからCPUを交換する手順を案内しています。
GIGABYTEの発表では、対応ソケットと発売時期、同社製マザーボードの対応範囲が明らかになりました。CPUの製品名や価格、コア数、性能などは発表内容に含まれていません。
DDR4環境を維持したままCPUを交換
LGA1700向けCPUのメモリーコントローラーはDDR4とDDR5の両方に対応し、使用できる規格は組み合わせるマザーボードによって異なります。そのため、DDR4対応のB760またはH610マザーボードを使っている場合、新CPUに交換した後もDDR4メモリーを継続利用できます。
DDR4とDDR5の両方のスロットを備えたLGA1700マザーボードの例もありますが、HotHardwareが取り上げた製品では、2種類のメモリーを同時に装着して起動することはできません。同媒体は、DDR4を先に使い、将来DDR5へ切り替える用途を想定しています。CPU側が両規格に対応していても、1枚のマザーボードで規格を混在させて使えるわけではありません。
GIGABYTEの説明では、既存のB760・H610マザーボードでBIOSを更新してから新CPUに交換します。DDR4モデルでは、CPUとマザーボードを維持したまま、メモリー規格も変えずに更新できます。DDR5へ移る場合はDDR5対応マザーボードが必要です。
メモリー価格とゲーム性能の比較
PC Gamerが示した価格では、DDR4-3600の32GBキットは約210ドル、DDR5-6000の32GBキットは約480ドルです。どちらも価格が上昇するなか、同じ容量のキットではDDR4の価格が低く、既存メモリーを使い続ける選択肢があります。
TechSpotはCore i9-12900KとRadeon RX 6900 XTを使い、41タイトルでDDR4-3600とDDR5-6000を比較しました。そのテストでは、DDR5による平均フレームレートの伸びは1080pで3%、1440pで2%、4Kで1%でした。この結果は2021年に特定のCPU・メモリー・ゲームを使って測定したもので、今回の新CPUでも同じ差になることを示すものではありません。
ゲームによって結果は異なり、TechSpotの測定ではDDR5で性能が伸びたタイトルがある一方、41タイトル中26タイトルでは性能差が4%以内でした。解像度やゲーム、CPUなどの条件で結果が変わるため、この比較をすべての環境に当てはめることはできません。既存のDDR4環境を使う場合も、メモリー規格だけでゲーム性能が一律に決まるわけではありません。
生産縮小が続くDDR4の供給
Microchip USAは、主要メモリーメーカーがDDR4の生産を縮小し、DDR5やサーバー向けメモリー、HBMへ生産を移していると説明しています。同社によると、SamsungはDDR4の終息計画を継続し、SK Hynixは一部で生産を調整しています。Micronは米バージニア州のFab 6でDDR4などの生産を始めましたが、全体の生産能力を増やすのではなく、別拠点から生産を移したものだとしています。
同社は、DDR4の供給が減る一方、産業機器や自動車、通信など長期間使われる製品では需要が残っているとしています。こうした分野では、メモリー規格の変更に基板設計や検証が伴い、既存部品をすぐに置き換えられない場合があります。ただし、これらは主に産業用途の調達環境に関する説明で、PC向けDDR4キットの価格や在庫を直接示すものではありません。











