
M5 Proモデルの強みは端子とメモリー帯域
AppleのM5 Pro搭載Mac miniは、15コアCPUと16コアGPU、24GBのユニファイドメモリーを備え、価格は1,699ドルです。メモリーは最大64GB、ストレージは最大8TBまで構成できます。
背面にはThunderbolt 5ポートを3基搭載し、HDMIと2.5Gb Ethernetも備えます。Thunderbolt 5では、ディスプレイ接続時に最大120Gbpsの帯域を利用できます。
M5 Proのメモリー帯域は307GB/sで、外部ディスプレイは最大3台に対応します。主ディスプレイは8K・60Hz、または5K・120Hzで接続できます。
120Gbpsは映像データが多い場合に使う
Thunderbolt 5の通常の双方向帯域は80Gbpsで、Thunderbolt 4の40Gbpsから倍増しています。映像出力に多くの帯域が必要な場合は、映像側に帯域を振り分け、下りを最大120Gbps、上りを40Gbpsに切り替えます。
この振り分けは自動で行われるため、利用者が設定を切り替える必要はありません。映像データが多い接続で、下りの帯域を広げる仕組みです。
ただし、実際に接続できるディスプレイの数や解像度は、Thunderboltの規格だけでは決まりません。Mac mini本体の対応上限は最大3台で、ドックの性能だけではその上限を増やせません。

外付けストレージでは接続機器も影響
Thunderbolt 5対応の外付けNVMeストレージでは、実測で毎秒約5,000〜6,000MBに達した例があります。Thunderbolt 4では、毎秒約2,800〜3,000MBが実用上の目安とされています。
ただし、この速度はストレージ本体、ケース、ケーブル、同じ接続に接続した機器によって変わります。Thunderbolt 5ポートにつなぐだけで、低速なドライブの転送速度が上がるわけではありません。

M5 Pro Mac miniの内蔵SSDは、レビュー対象の512GB構成で読み書き約6,600MB/s、1TB構成で約10,800MB/sでした。外付けストレージでも、接続規格の上限とドライブ自体の性能を分けて考える必要があります。
拡張性を使う用途と価格を照らし合わせる
Thunderbolt 5は、高速な外付けストレージや複数の高解像度ディスプレイを使う環境で、帯域に余裕をもたらします。一方、Thunderbolt 4でも日常的な用途や一般的な周辺機器を利用できます。Thunderbolt 5対応機器は旧規格の機器にも接続できますが、旧規格の速度で動作します。

AppleInsiderのレビューでは、M5 Proモデルのマルチコア性能とThunderbolt 5を評価する一方、メモリーやストレージを増額するとMac Studioに近い価格になる点を課題に挙げています。メモリーを24GBから48GBに増やすと600ドル、64GBにするにはさらに400ドルかかります。
接続機器がThunderbolt 4までで、ストレージやディスプレイの帯域が不足していない場合、上位モデルの価格差に見合う利点は限られます。












