9to5Macは、現行デザインの14インチMacBook ProにM6を搭載し、今月後半に発売すると予測しています。主な変更点として、Neural Engineの強化、CPUとGPUのコア数増加、電力効率の向上を挙げています。

12コアCPUとGPUに新しいコア構成

M6は、Apple初の2ナノメートルプロセスで製造されるチップです。CPUとGPUはそれぞれ12コアで、M5から各2コア増えました。9to5Macも、M5の各10コア構成との違いをMacBook Proの変更点に挙げています。

M6のCPUは、2基のスーパーコア、4基の性能コア、6基の高効率コアで構成されます。Appleによると、スーパーコアは単一スレッドの処理を担い、性能コアはスーパーコアとともに負荷の高い複数スレッド処理を実行し、高効率コアは日常的なバックグラウンド処理を受け持ちます。

AppleはM6について、M5と比べてマルチスレッド性能が向上すると公表しています。MacBook Proでの作業速度は、チップの仕様だけでは決まりません。9to5Macが伝えているのは製品の予測と仕様の比較で、MacBook Pro上での実測値ではありません。

Neural EngineはオンデバイスAI向けに強化

M6には、16コアのNeural Engineを2基備えた「Dual 16-core Neural Engine」が搭載されます。Appleは、従来世代に対してピーク演算性能が最大2倍になると説明しています。Neural Engineは、端末上で機械学習モデルを実行するための処理装置です。

Appleの開発者向けフレームワークは、CPU、GPU、Neural Engineのハードウェアを利用してAI処理を実行できます。Appleによると、システムフレームワークは2基のNeural Engineを同時に利用し、アプリでのモデル実行を高速化できます。ただし、個々のアプリの処理が常にNeural Engineで実行されるわけではありません。

PyTorchのExecuTorchは、AppleのCore MLを利用するバックエンドを提供しています。Core MLでは、モデルをCPU、GPU、Apple Neural Engine(ANE)のいずれかで実行でき、利用する処理装置を動的に選べます。ExecuTorchのCore MLパーティショナーでは、対応する演算をCore ML側へ委譲できます。モデル全体が一律にANEで動くわけではありません。

Core MLでは利用する処理装置を選べる

ExecuTorchでは、CPU、GPU、ANEをすべて使う構成のほか、CPUだけ、CPUとGPU、CPUとANEを使う構成を選択できます。Core MLとの連携では、モデルや設定に応じて処理装置を使い分けます。

Appleによると、開発者はCore MLなどのフレームワークを通じてM6のNeural Engineを活用できます。どの処理がANEに割り当てられるかは、モデルや対応する演算、実行時の設定によって異なります。

2ナノメートル化で電力効率の向上を見込む

Appleは、2ナノメートルプロセスにより、M6の性能と電力効率が大きく向上すると説明しています。9to5Macは、M6の電力効率によってノート型Macのバッテリー駆動時間が延びる可能性を挙げています。

AppleがM6搭載製品として発表したのはMac miniです。Mac miniはバッテリーを搭載しないデスクトップ製品のため、9to5Macは、MacBook ProやMacBook Airなどで効率向上が駆動時間にどう反映されるかに注目しています。

MacBook Proでの製品仕様は発売時に注目

9to5Macは、新モデルが14インチで現行の工業デザインを引き継ぎ、今月後半に登場すると予測しています。Appleが8月に公表したM6の発表内容では、M6搭載製品としてMac miniが紹介されています。MacBook Proの発売日や構成については、9to5Macが見通しを伝えています。