Microsoftの2027年度第1四半期は、売上高が前年同期比19%増の923億ドル(約15兆円)となり、Microsoft Cloudの売上高も30%増の639億ドル(約10兆円)に伸びました。一方、Windows関連の売上は22%減、Xboxのハードウェア売上は14%減でした。四半期の業績とともに、同社は事業区分を変更し、Azureの売上高を四半期ごとに開示する形に改めています。
売上高は19%増、事業区分も再編
2027年度第1四半期は2026年9月30日に終了しました。Microsoftの売上高は923億ドル(約15兆円)、営業利益は459億ドル(約7兆3,000億円)、純利益は366億ドル(約5兆8,000億円)で、前年同期からそれぞれ19%、21%、32%増加しました。
今回から、従来の「生産性とビジネスプロセス」「インテリジェントクラウド」「その他のパーソナルコンピューティング」に代わり、「Agents and Infra」と「Devices and Consumer」の2区分で業績を報告しています。
Agents and Infraの売上高は768億ドル(約12兆円)で、全社売上高の約83%を占め、前年同期比25%増でした。Devices and Consumerは155億ドル(約2兆4,000億円)で、3%減となっています。
AzureとMicrosoft Cloudが成長
Microsoft Cloudの売上高は639億ドル(約10兆円)で、前年同期比30%増でした。Azureの売上高は331億7,000万ドル(約5兆2,000億円)で、48%増となり、今回から四半期ごとの金額が開示されています。
Microsoft 365の商用クラウド売上高は17%増、個人向けクラウド売上高は17%増でした。商用向けでは、Microsoft 365 CopilotやE5、E7などの上位プランへの移行と、ユーザー当たり売上高の伸びが寄与しました。
Microsoftは既存契約に基づく商用の残存履行義務が73%増の6,770億ドル(約110兆円)になったと報告しました。これは契約済みの将来売上に関する指標で、同四半期には設備投資も452億ドル(約7兆1,000億円)に達しました。
WindowsとXboxは減収
Windows OEMおよびデバイスの売上高は前年同期比22%減でした。Microsoftは、前年にWindows 10のサポート終了を前に需要が増えた反動や、OEM各社の在庫調整、PC市場の低迷を要因に挙げています。
Counterpoint Researchによると、2026年第3四半期の世界PC出荷台数は前年同期比21%減でした。メモリーやSSD、Intel、AMD、Qualcomm製チップの価格上昇が新製品の値上げにつながり、PCの需要を押し下げています。
TrendForceは、DRAMメーカーが高性能サーバー向けの生産能力を優先し、メモリー市場全体で供給が不足していると分析しています。2026年第4四半期の契約価格は、従来型DRAMが前四半期比10〜15%、NANDフラッシュが15〜20%上がると予測しました。
Xboxでは、ハードウェア売上高が14%減、コンテンツとサービスの売上高が2%減となり、全体の売上高も2%減でした。XboxのコンテンツとサービスにはGame Passが含まれます。
次の四半期は部門ごとに見通しが分かれる
MicrosoftのCFO、Amy Hood氏は、次の四半期にWindows OEMの売上高が「30%台半ば」ほど減少し、2027年度を通じて減少が続くとの見通しを示しました。Xboxのハードウェア売上高も次の四半期に減ると予測しています。
一方、Xboxのコンテンツとサービスの売上高は、次の四半期に1桁台半ばから後半の伸びを見込んでいます。Microsoftは、ファーストパーティーとサードパーティーの作品投入を成長要因に挙げています。
Hood氏は、2026年の設備投資が約1,700億ドル(約27兆円)となり、次の四半期には500億ドル(約7兆9,000億円)を超えるとの見通しも示しました。第1四半期の設備投資は452億ドル(約7兆1,000億円)で、想定していた外部事業者からの供給に遅れがあったと説明しています。
AI需要と供給能力の拡大
MicrosoftのCEO、Satya Nadella氏は、従量課金でCopilotのクレジットを利用する顧客数が、四半期中に75%超増えたと述べました。Microsoftは有料ライセンス数の更新値を示しておらず、この利用者数の伸びは別の指標です。
同社のクラウド売上高の伸びと設備投資の拡大は、AI関連サービスへの需要と、それに対応する計算能力の整備が同時に進んでいる状況を示しています。Microsoftは、現時点でも需要が供給を上回っているとしています。
Microsoftは次の四半期の全社売上高を960億〜971億ドル(約15兆〜15兆円)と予想しています。クラウドの成長が続く一方、WindowsやXboxの一部事業では減収見通しが示されており、分野によって業績の動きが分かれています。









