Raspberry Pi 5 Computer
写真: RetroEditor / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons

Raspberry Pi 5とCompute Module 5の価格改定

Raspberry Piは、16GBメモリー搭載のRaspberry Pi 5を80ドル(約1万3,000円)値上げし、385ドル(約6万1,000円)にしました。新価格は発表当日から適用されます。

16GB版Compute Module 5も40ドル(約6,300円)値上がりしました。

値上げの対象は一部の大容量モデルです。16GBメモリーを搭載する一体型デスクトップのRaspberry Pi 500+は、価格を据え置きました。

16GBメモリーの供給難が値上げの理由

Raspberry Piは、16GB DRAMの代替調達先が不足していることに加え、ほかの部品も供給難にあるとして、対象製品の価格を改定しました。

Raspberry Piは過去2年間、メモリー価格の上昇を受け、影響の大きい製品を値上げしてきました。代替部品の認定など、顧客へのコスト転嫁を抑える取り組みも続けているとしています。

TrendForceの統計では、世界のDRAMモジュール市場の売上高は2025年に212億ドル(約3兆3,000億円)となり、前年比59%増でした。同年後半には北米と中国のクラウドサービス事業者が、AI向け計算需要を支えるサーバーDRAMの注文を増やしました。その結果、PCや家電向けに割り当てられるDRAMが限られ、価格上昇につながりました。

値上げは製品ライン全体には及ばず

16GBのCompute Module 5には複数のバリエーションがあります。

Raspberry Piは、必要以上のメモリーを選ばないことや、より低容量のモデル、旧モデルをプロジェクトに組み込むことを、費用を抑える方法として挙げています。また、アプリケーション側でメモリー使用量を最適化する方法も示しました。

公式販売網と今後の価格

Raspberry Piは、認定販売店のネットワークを通じて公式価格で製品を販売しています。現在のメモリー市場の状況を一時的なものと位置づけ、メモリー価格が下がれば今回の値上げを戻したいとしています。

Raspberry Piは、メモリー供給の状況を利用して高値で販売したり、実際と異なる製品を売ったりする業者がいると注意を促しています。正規の認定販売店は、公式のApproved Reseller一覧で確認できます。

Raspberry Piは、事業者向けにメモリー最適化を相談できる窓口も設けています。