Ray Ban Meta Ai Glasses Gen 3 Review 01
出典: gizmodo.com

Ray-Ban Meta(Gen 3)は、最大9時間の電池持ちと小型化したカメラを特徴とするスマートグラスです。一方、Gizmodoは通話品質などに大きな進歩を感じず、前世代から急いで買い替える理由は乏しいと評価しました。Metaは別途、クラウド上のAI処理で利用者のデータを保護する「Private Processing」を同社のAIグラスに導入すると説明しています。

Ray Ban Meta Ai Glasses Gen 3 Review 09
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電池は延びたが、基本仕様は前世代を継承

Gen 3の価格は449ドルからで、一般的な使い方で最大9時間使えます。Gizmodoの連続音楽再生テストでは、音量約60%で1時間再生した後、充電残量は100%から85%になりました。同誌は、再生時間を6時間超と推定しています。前世代の連続再生時間は約5時間だったため、改善はあるものの差は大きくありません。

Ray Ban Meta Ai Glasses Gen 3 Review 10
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カメラは12メガピクセルで、最大3Kの動画を撮影できます。カメラは前世代より36%小さく、テンプル部分の高さも1ミリ縮まりました。Gizmodoは、腕がやや細くなったことを実感できる一方、全体の装着感や操作方法などは前世代とおおむね同じだとしています。

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フレームにはZenaや新しいAviator型が加わり、すべてのスタイルでテンプル先端を調整できます。音質も従来から大きく変わらない一方、空間オーディオに対応しました。Gizmodoは、Meta AIアプリで設定を有効にすると音に広がりが加わると評価しています。

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通話の改善はレビューで実感されず

MetaはGen 3にマイクを1つ追加し、合計6つにしたと説明しています。背景雑音を最大90%抑えることを狙った変更ですが、Gizmodoが屋外と、パソコンで雑音を再現した屋内で通話したところ、相手には車や電車、人の話し声が聞こえたといいます。

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Gizmodoによると、通話中に声が完全に雑音に埋もれることはなかったものの、前世代より周囲の音を拾う場面がありました。同誌は、スマートグラスや多くのワイヤレスイヤホン、ヘッドホンと比べれば通話品質は高いとしながらも、今回のマイク追加を大幅な改善とは評価していません。

AI機能も前世代と共通する部分が多く、Gizmodoのレビューでは、Spotifyで環境音楽を再生するよう頼むと、意図した曲ではなく「いいね」した曲が再生される問題が挙げられました。Gizmodoは、既存ユーザーが急いで買い替えるほどの変化ではなく、新たに購入する人には電池や装着感の改善が利点になると評価しています。

小型カメラと撮影時のプライバシー

カメラの小型化は眼鏡らしい外観につながる一方、周囲の人が撮影機能を見分けにくくする面もあります。Gen 3には録画中を示す撮影ランプがありますが、Gizmodoは、カメラを物理的に覆うシャッターや、音声指示で録画を止める機能は搭載されていないと指摘しました。

Metaは、クラウド上でAIを処理する際のデータ保護策としてPrivate ProcessingをAIグラスに導入すると説明しています。音声のストリーミング文字起こし、文脈検索、長期記憶など、グラス本体だけでは処理しにくい機能を対象とし、処理中のデータをMeta自身も読めない設計だとしています。

この仕組みでは、信頼実行環境(TEE)と呼ばれる、プロセッサー内でデータを隔離して処理する領域を使います。グラスは接続前にサーバー側のTEEを検証し、署名やプログラムのハッシュ値を公開台帳と照合します。検証に失敗した場合は接続せず、データを送らない設計です。

長期記憶も暗号化して保管

記憶機能が必要な場合、Metaの説明では、出力はTEEの外へ出る前に利用者の鍵で暗号化されます。データは保管中も暗号文の状態を保ち、再び読み出す際にグラス側から鍵を提供します。Metaは、保存先のデータベースもTEE内に置き、アクセス記録から利用者の行動が推測される可能性を抑える設計だとしています。

リクエストの送信元が誰かというメタデータを隠すため、グラスは匿名認証情報を使い、FastlyまたはCloudflareが運営する第三者中継を経由してMetaのゲートウェイに接続します。Metaによると、認証用トークンはランダムな間隔で取得され、認証サービスが個々のリクエストとアカウントを結び付けられない仕組みです。

Metaは、本番環境の仮想マシンのイメージを公開台帳に登録し、外部のセキュリティ企業による監査や、AIグラス版Private Processingを対象にしたバグ報奨金制度の拡充も説明しています。Private Processingの対象はメッセージの要約など個別の処理が中心で、Metaは将来的に、複数のセッションをまたいで動くAI機能の基盤と位置付けています。