Readwise Booksが電子書籍販売を開始、読書記録と交流機能も提供
出典: readwise.io

Readwiseは、電子書籍を購入して読める新サービス「Readwise Books」のベータ版を公開しました。読書時間などの記録や利用者同士の交流を組み合わせ、まず本の管理・レビューサービスGoodreadsに対抗し、将来的にはKindleからの購入者獲得を目指します。

Readwise Booksは招待制でベータ提供

Readwise Booksは、本の購入、読書、読書記録を一つのアプリで扱うサービスです。現在は招待を受けた人、または既存のReadwise加入者がベータ版を利用できます。

Readwiseはこれまで、Kindleで付けたハイライトを保存・整理するサービスや、ニュースレター、PDF、ウェブ記事を読むアプリを提供してきました。Booksは、そうした読書関連機能を本の購入や読書そのものへ広げます。

アプリでは、読みたい本、読んでいる本、読み終えた本を管理できます。読書にかかった時間や読んだ量、速さも記録し、アプリ内でつながった友人と共有できます。

読書記録を交流につなげる設計

ホーム画面には、ほかの利用者が読んでいる本を表示するフィードがあり、コメントやおすすめも掲載されます。Readwiseの共同創業者は、読書の記録を運動記録アプリのように扱う構想を「読書のStrava」と表現しています。

Goodreadsでは、読んだ本を記録し、感想を投稿したり、新しい本を探したりできます。読者同士のグループや議論、友人が読んでいる本を見る機能もあります。

The Vergeは2025年、Goodreadsでは広告で画面が煩雑に見えることや、レビュー爆撃が問題になっていると指摘しました。レビュー爆撃とは、本を読んでいない利用者も含め、低評価や批判的なレビューが集中することです。

Kindleとの連携と販売網の整備

Readwise BooksはKindleアカウントと同期し、Amazonで購入した本を読書記録に加えられます。同期には、読み始めと読み終わりのページを撮影する方法が使われます。

Readwiseの長期目標は、利用者がKindleで本を買う代わりにBooksから購入するよう促すことです。そのため、共同創業者らは米国の大手出版社5社すべてと契約するまで交渉を続けました。

出版社との契約では、セキュリティ審査やDRM(デジタル著作権管理)をめぐる協議も必要でした。契約によって本の価格や販売・表示方法が定まり、Readwiseは販売開始時点で競合に近い条件を整えたとされています。

読書アプリとしての使い勝手と課題

The Vergeの試用では、KindleやKoboより見た目が整い、本文の表示方法を細かく調整できる点が評価されました。読書記録機能は読書を促すものと受け止められた一方、いくつかの不具合があり、Kindle連携には分かりにくい点が残っていました。

すでにKindle端末や購入済みの本を持つ人にとって、電子書籍サービスの乗り換えは簡単ではありません。共同創業者も、既存利用者がすぐに移るとは見込まず、ノートや読書の進捗をより円滑に同期することで移行を促したいと話しています。

Readwiseは、E Ink端末にも対応しやすいAndroid版アプリを用意できると説明しており、専用端末を開発する可能性も残しています。