gray Synology machine
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SynologyのNASでは、管理画面に「最新」と表示されていても、更新が止まっている場合があります。ランサムウェア被害の報告では、修正更新が公開されていたものの、適用前の機器が被害を受けていました。

更新が止まったNASで報告された被害

DS918+を使う利用者のNASでは、ランサムウェアによりデータが暗号化されました。攻撃への修正は2024年11月公開の「Update 6」に含まれていましたが、被害を受けた機器にはそれより前の更新が適用されていました。

この利用者はデータを3か所に保管し、そのうち1つを別の媒体に、もう1つを別の場所に置く「3-2-1バックアップ」を実施していたため、最終的にデータを失わずに済みました。

別のDS2422+では10月29日に「C3RB3R」と呼ばれる攻撃があり、70TBのデータが暗号化され、3,000ビットコインの身代金を要求されたと報告されています。

DSMの自動更新はマイナー更新が対象

DSMはSynology NASを動かすオペレーティングシステムです。自動インストールの設定が適用されるのは、状態欄に表示されるマイナーアップデートです。メジャーアップデートは自動インストールの対象外で、ダウンロード後に「今すぐ更新」を選ぶ必要があります。

自動更新の設定や確認スケジュールは、DSMの「アップデート設定」から指定できます。新しい更新を通知だけにするか、自動でインストールするかを選べるほか、更新を確認する曜日と時刻も設定できます。

自動更新を有効にしていても、すべての種類の更新が自動で適用されるとは限りません。また、NASのサービスやシステム構成に基づくチェックにより、利用できる更新は機器ごとに異なる場合があります。

更新状況は管理画面と配布元で確かめる

DSMの画面で更新の有無を確認し、自動更新の設定と確認予定も見直します。最新と表示されていても、実際のDSMバージョンが古い場合があるとして、AppleInsiderはメーカーのサポート情報も確認するよう勧めています。

手動で更新する場合は、Synologyのダウンロードセンターから該当するDSMの.patファイルを取得し、DSMの「手動DSM更新」で選択して適用します。ファイルを展開する必要はなく、更新が完了するとシステムは自動で再起動します。

更新前に対象バージョンのリリースノートを読み、変更内容を確認します。Synologyは更新前のバックアップも推奨しています。DSMを新しい更新バージョンへ上げると、以前のバージョンには戻せません。

更新前に確認しておきたい項目

更新前にドライブの状態が「正常」であることを確認し、互換性のあるドライブを使用します。ファイルシステムやドライブのエラーを検出してチェックを促された場合は、更新とは別にファイルシステムチェックを実行するようSynologyは案内しています。

メジャー更新ではパッケージの更新も必要になることがあるため、リリースノートで非対応のパッケージを確認し、必要に応じてパッケージセンターから削除します。iSCSI接続を利用している場合は、更新中の接続切断やデータ破損を避けるため、クライアント側で接続を一時停止します。

更新作業はシステムの負荷が低い時間帯に行い、ボリュームの修復や拡張、大量の転送など、I/O負荷の高い処理を避けます。更新中の予期しない電源断などによるデータ損失を防ぐため、作業前のバックアップも推奨されています。