
Tiny11 BuilderにWinUIアプリ版が加わり、Windows 11のインストールイメージから不要なアプリや機能を削除したISOを作成できます。最新版0.1.1では、Windows 11 26H2のイメージに対する互換性判定も修正されました。
3つのモードから削除内容を選択
Tiny11 Builderは、Microsoft公式のWindows 11 ISOを基に、インストール用イメージをカスタマイズするツールです。従来のPowerShellスクリプトに加えて、画面上で操作するWinUIアプリもあります。
標準の「Tiny11」は、プリインストールアプリや任意のコンポーネントを削除しつつ、Windows Update、Microsoft Defender、Windows回復環境を残します。追加機能の導入や更新を続けられる構成です。
「Tiny11 Core」は、より多くのシステム要素を取り除くモードです。Windows Updateと回復機能は使えなくなり、Defenderも無効化されます。通常のWindowsのように更新や保守ができないため、テストや開発、使い捨ての仮想マシン向けです。
「Custom」では、削除または保持するアプリ、コンポーネント、機能、サービスを個別に選べます。Clipchamp、ニュース、天気、Xbox関連などが削除対象の例です。選択内容によってはWindowsが正常に動作しなくなる可能性があります。
DISMでインストールイメージを変更
Tiny11 Builderのスクリプトは、Windowsイメージの変更にPowerShellとDISMを使います。DISMはWindowsの展開イメージを扱うツールで、オフラインのイメージや稼働中のWindowsに対して、パッケージや機能を操作できます。
MicrosoftのDISMコマンドには、イメージ内のパッケージを削除する操作や、Windowsの機能を有効・無効にする操作があります。Windows Capabilityを削除するコマンドレットもあり、対象イメージから機能パッケージをアンインストールします。
Tiny11 Builderはこれらの処理をWindowsのインストールイメージに適用し、カスタマイズ後のISOを生成します。そのISOからインストールすると、削除対象のアプリやコンポーネントを取り除いた構成のWindowsになります。
0.1.1で26H2の互換性判定を修正
0.1.1では、ビルド26300のWindows 11 26H2イメージを、ビルド26100向けのイメージツールが誤って拒否する問題が修正されました。互換性の判定は既知の共通サービシング基盤に基づきます。使用するツールの選択では、起動プログラムだけでなくサービシングプロバイダーも確認します。
互換性のある展開ツールを使えば、Windows 10を実行するホスト環境も引き続きサポートされます。アプリを更新するには、0.1.1のZIPを展開して以前のアプリフォルダーと置き換えます。既存のWindowsイメージや保存済みのビルドファイルは変更されません。
Intel・AMD向けのx64版と、Windows on ARM向けのARM64版が提供されています。ZIPをすべて展開してTiny11Builder.exeを起動し、管理者の承認を行います。チェックサムも同梱されています。
利用前に確認したい制約
標準のTiny11はWindows UpdateやDefender、回復機能を保ちますが、削除したコンポーネントの影響でアプリやWindows機能、将来の更新との互換性に問題が生じる可能性があります。不要な要素を減らしても、すべてのPCで性能が向上するとは限りません。
Tiny11 Coreでは、コンポーネントストアも大きく縮小されます。一度Coreから削除した機能は追加し直せず、Windows Updateを有効にするとシステムが不安定になる可能性があるため、日常利用向けの構成とは性質が異なります。
利用には管理者権限のあるWindows環境、PowerShell、互換性のあるWindows 11 ISOが必要です。Tiny11 BuilderはMicrosoftとは独立したコミュニティプロジェクトで、Windowsの有効なライセンスも別途必要です。











