iOS 27の「メッセージ」では、不明な差出人からのメッセージを別のフォルダへ振り分け、迷惑メッセージの報告や誤判定されたメッセージの復旧ができます。不明な差出人の通知を抑えながら、確認コードなどの通知だけを許可する設定もあります。迷惑メッセージの報告と、同じ相手からの受信を止めるブロックは別の操作です。
不明な差出人を分け、必要な通知を許可する
Appleが2025年の開発者向け会議WWDCで紹介したメッセージのフィルタリング強化は、同年9月にリリースされたiOS 26に導入され、iOS 27でも利用できます。不明な差出人をスクリーニングする機能は、その相手からのメッセージを別フォルダへ移し、許可した場合を除いて通知を出さない仕組みです。
設定するには、メッセージの会話一覧の右上にあるメニューから「フィルタリングを管理」を開き、「不明な差出人をスクリーニング」をオンにします。「通知を許可」では、確認コードなど、すぐに対応が必要な通知を受け取るカテゴリを選べます。選択できる項目は国や地域によって異なります。
振り分けられたメッセージは、会話一覧のメニューから「不明な差出人」を開くと確認できます。相手を通常の会話一覧に表示するには、そのメッセージを開いて「既知としてマーク」を選ぶか、会話上部のメールアドレスや電話番号から新しい連絡先を作成します。既知として扱われると、その相手が送ったリンクを開いたり、ぼかされた画像を表示したりできます。
既知としてマークするか連絡先に追加するまでは、その相手からの以後のメッセージも「不明な差出人」に振り分けられます。通知の許可と、差出人を既知として扱う操作は、それぞれ別に設定します。
SMS・MMS・RCSのフィルタには適用範囲がある
メッセージが扱う通信方式には、Appleデバイス間でWi-Fiやモバイルデータ通信を使うiMessageと、通信事業者が提供するRCS、SMS、MMSがあります。iMessageは青い吹き出し、RCSとSMS・MMSは緑色の吹き出しで表示されます。このうち、不明な差出人からのSMS・MMS・RCSを「トランザクション」や「プロモーション」のフォルダに分ける設定が、テキストメッセージフィルタです。
利用するには、メッセージのメニューから「テキストメッセージフィルタ」を開き、フィルタとインストール済みの他社製フィルタリング拡張機能をオンにします。フィルタの対象は、取引に関する通知や販促メッセージ、または他社製拡張機能が提供する分類です。
Appleは、3回以上返信したことのある差出人には、テキストメッセージフィルタが適用されないと案内しています。その相手への対応として挙げているのは、ブロックまたは報告です。
迷惑メッセージの報告と誤判定の復旧
iPhoneで未読のメッセージを報告するには、会話一覧で左にスワイプし、ごみ箱のアイコンから削除と迷惑メッセージの報告を選びます。開いたメッセージでは下部の報告ボタンを使い、メッセージを長押しして報告画面を開く方法もあります。
誤って迷惑メッセージとして振り分けられた場合は、対象のメッセージを開き、迷惑メッセージではないことを指定して、メッセージ一覧へ戻せます。差出人をブロックするには、会話上部のアイコンから「情報」を開き、「この発信者を着信拒否」を選びます。
報告時に送られる情報について、AppleはMacのiMessageでは、メッセージと差出人の情報がAppleへ送信されると説明しています。Macでも、報告だけでは相手の送信を防げず、受信を止めるには連絡先の受信拒否が必要です。AppleはiPhoneについても、報告しても送信を止められないと説明しています。
日本の通信事業者への申告は窓口ごとに異なる
iPhoneのSMSに関する迷惑メッセージの申告には、通信事業者が設ける窓口もあります。NTTドコモは、標準メッセージアプリなどで受信したSMSについて、本文に受信日、受信時刻、送信元の電話番号または文字列を添え、件名を「SMS」として、指定のメールアドレスへ送る方法を案内しています。
NTTドコモは、寄せられた情報を送信者の利用停止などの措置に活用するとしています。フィッシング詐欺を目的としたメッセージの情報は、危険なURLや電話番号を含むSMSを自動拒否する「危険SMS拒否設定」の判定精度向上にも利用しますが、報告内容が判定結果に反映されることは保証していません。
auは、迷惑SMSについて、ウェブの申告フォームと電話窓口を用意しています。電話で伝える情報の例は、受信したauの電話番号、申告者名、送信元の電話番号、受信日・時刻、メッセージの内容です。
auはSMSとは別に、同社ドメインのメールアドレスから送られた、または同社ドメイン宛てに届いた迷惑メールの転送も受け付けています。iPhoneのメッセージから転送する場合は、本文の先頭に送信元アドレス、受信日、時刻を加えます。
企業からの通知は専用設定で停止できる
注文や取引に関する企業からの通知には、専用の停止設定もあります。iPhoneの「設定」で「アプリ」から「メッセージ」を開き、RCSの場合は「RCSメッセージ」内の「RCSビジネスメッセージ」をオフにします。この機能の利用可否は通信事業者や国によって異なります。
Apple Messages for Businessは、企業とのやり取りに使うメッセージ機能です。企業からの更新通知は、「Messages for Business」内の「企業/店舗からのアップデート」をオフにすると停止できます。









