
エルフィン・エバンスが2026年の世界ラリー選手権(WRC)で初の年間王者となり、英国勢に25年ぶりのタイトルをもたらしました。最終戦ラリー・イタリア・サルディニアの最終ステージで、逆転を狙ったオリバー・ソルベルグがゴール直前にクラッシュし、年間順位が決まりました。
最終ステージで決まった年間王者
エバンスはコ・ドライバーのスコット・マーティンとともにシーズンを戦い、最終戦に21点のリードを持って臨みました。しかし、最終ステージを前に差は1点まで縮まりました。ソルベルグが最終ステージでエバンスを上回れば、ボーナスポイントを含めて逆転できる状況でした。
ソルベルグはゴールまで数百メートルの地点で車のコントロールを失いました。コースに復帰したものの、ステージではエバンスより9秒遅れ、年間順位は5点差の2位でした。エバンスは最終戦のラリー自体では5位でしたが、年間243点でタイトルを獲得しました。ソルベルグは238点、サミ・パヤリは237点で続きました。
WRCでは、ラリーの総合順位に加え、日曜日のみの走行タイムで競う「スーパーサンデー」と、最終ステージの「パワーステージ」でもポイントを獲得できます。総合順位では上位10人に25点から1点、スーパーサンデーとパワーステージではそれぞれ上位5人に5点から1点が与えられます。そのため、最終ステージの結果はラリーの順位に加え、パワーステージのボーナスポイントを通じて年間順位にも影響します。ソルベルグは最終ステージでエバンスを上回る必要があり、クラッシュでその機会を失いました。
英国人として3人目の王者
ウェールズ出身のエバンスは、WRCの年間王者となった英国人として3人目です。過去には1995年のコリン・マクレー、2001年のリチャード・バーンズがタイトルを獲得しています。エバンスはこれまで5度、年間2位に終わっており、2020年と2025年には最終戦まで首位を争いながらタイトルを逃していました。
今季のエバンスとマーティンは、13戦のうち2回優勝しました。サウジアラビア戦は中東で続く不安定な情勢を理由に中止となり、当初予定されていた全14戦から開催数が減りました。最終戦のサルディニアでは、ソルベルグが総合優勝し、9度の世界王者セバスチャン・オジェに57.6秒差をつけました。










