
ビバー初のスチール製手巻きモデル
ビバーが新作「AB」を発表しました。同ブランド初のスチール製時計で、手巻き式ムーブメントを採用した初のモデルです。ケース径は38mm、厚さは9.8mmで、これまでで最も小さいサイズです。
既存の「Automatique」をスチール製に置き換えるのではなく、AB専用にケース、文字盤の構造、ムーブメントを新たに設計しました。時・分・秒を表示し、スチール製ケースとブレスレットを組み合わせています。
販売価格は6万5000スイスフランです。ケースの防水性能は80mで、ブレスレットに加えて、バヒアカーフレザーのストラップとスチール製バックルが付属します。
黒いDLC加工とオニキスを使った文字盤
文字盤には2Nイエローゴールドを使い、表面に黒いDLC加工を施しています。外周にはオニキスを配し、分目盛りは18Kの2Nイエローゴールドを石の上に直接形成するメタライゼーション技術で仕上げています。
イエローゴールドの針はサテン仕上げで、縁には手作業で面取りを施しています。6時位置にはスモールセコンドを配置し、リューズを引くと秒針がゼロ位置へ戻る機構を備えます。
12時位置には弧状のパワーリザーブ表示があり、小さなゴールドのピンで残量を示します。
約120時間駆動する新ムーブメント
ABには、新開発の手巻きムーブメント「JCB-004」を搭載します。2つの香箱を持つツインバレル構造で、パワーリザーブは約120時間です。ムーブメントの振動数は3Hz、石数は32です。
機械式時計のパワーリザーブは、ゼンマイを巻き上げてから動き続ける時間を指します。一般的な機械式時計では36〜50時間程度のものが多く、約120時間はその範囲を上回ります。
近年は約70時間のパワーリザーブを持つムーブメントも増えています。ブレゲ「クラシック5907」は約72時間、改良後の仕様は約95時間です。ABの約120時間は、これらの数値を上回ります。
手作業による仕上げと組み立て
JCB-004の地板とブリッジには、パラジウムを多く含み変色しにくい合金PD210のホワイトゴールドを使用しています。ムーブメントには、円形の筋目仕上げや、新たに取り入れたブリッジのサンドブラスト仕上げなどを施します。
各時計は、組み立ての最初から最後まで一人の時計師が担当します。











