Former President Donald Trump's Speech at the Republican National Convention (53887722108)
写真: Tim Kennedy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

米共和党系スーパーPAC(独立支出のみを行う政治委員会)のSenate Leadership Fundは、2026年7〜9月に2億7,294万ドル(約430億円)を集め、四半期として過去最高を記録しました。イーロン・マスク氏は9月に1億5,800万ドル(約250億円)を寄付しており、同基金は11月3日の中間選挙を前に1億5,500万ドル(約240億円)超の現金を確保しました。

Senate Leadership Fundの四半期収入が過去最高に

連邦選挙委員会(FEC)への届け出では、同基金の7〜9月の総収入は2億7,294万4,766.79ドル(約430億円)でした。このうち政治献金は2億970万7,946.50ドル(約330億円)で、利子などのその他の連邦収入が6,308万921.59ドル(約100億円)を占めています。

今回の総収入は、同基金が2024年7〜9月に集めた約1億1,600万ドル(約180億円)、2022年の約1億1,100万ドル(約180億円)を上回りました。2020年の7〜9月は約1億5,700万ドル(約250億円)で、同基金の従来の四半期最高額は2020年10〜12月の約2億1,600万ドル(約340億円)でした。

同じ7〜9月に、民主党系のSenate Majority PACは1億5,100万ドル(約240億円)を集め、同団体の四半期記録を更新しました。マスク氏の寄付額は、この民主党系団体の期間中の調達額を上回ります。

マスク氏の寄付は9月に集中

マスク氏は、テキサス州の共和党候補ケン・パクストン氏を支援するために設立された関連PACを通じ、9月にSenate Leadership Fundへ1億5,800万ドル(約250億円)を寄付しました。内訳は7,500万ドル(約120億円)と8,300万ドル(約130億円)の2件で、いずれも過去最大級の政治献金にあたります。

FEC届け出による7〜9月の政治献金は約2億970万ドル(約330億円)で、マスク氏の寄付額はその約4分の3に相当します。

マスク氏の寄付とは別に、パクストン氏は7〜9月に1,020万ドル(約16億円)を集めました。民主党のジェームズ・タラリコ氏は同じ期間に6,400万ドル(約100億円)を調達し、上院候補者の第3四半期調達額として過去最高となりました。

スーパーPACと候補者への献金上限

FECはスーパーPACを、独立した選挙支出のみを行う政治委員会として扱っています。個人や企業、労働組織、ほかの政治委員会から、金額に上限のない献金を受け取れます。

ただし、外国籍の人、連邦政府の請負業者、国立銀行、連邦政府設立法人からの献金は受け取れません。独立支出を行う委員会と候補者本人への献金では、適用される金額の上限が異なります。

2025〜2026年の連邦選挙では、個人が候補者委員会に寄付できる額は1選挙あたり3,500ドル(約55万円)までです。予備選挙と本選挙はそれぞれ別の選挙として上限が適用されます。一般のPACが個人から受け取れる額は年5,000ドル(約79万円)までですが、独立支出のみを行うスーパーPACにはその上限が適用されません。

選挙終盤に資金を振り向ける州

共和党は上院で53議席を占めており、今回の選挙ではこの過半数の維持を目指しています。Senate Leadership Fundはノースカロライナ州で3,000万ドル(約47億円)超を投じた後、追加広告を停止し、ロジャー・マーシャル上院議員が民主党のアダム・ハミルトン氏と競るカンザス州へ資金を移しました。

ネブラスカ州では、同基金が共和党のピート・リケッツ上院議員を守るため1,500万ドル(約24億円)を確保し、そのうち700万ドル(約11億円)は関連団体を通じた支出です。2024年の大統領選では、ドナルド・トランプ氏が同州で20ポイント超の差をつけて勝利しました。

テキサス州では、9月だけで共和党系団体が約1億2,200万ドル(約190億円)を支出し、10月初め時点で投票日までの広告にさらに6,600万ドル(約100億円)を確保していました。民主党のタラリコ氏が上院選を接戦に変えたことで、同州は広告費が多く投じられる選挙区の一つとなっています。