
花こう岩の岩場を流れる川
ベトナム中部のタイソン県にあるハムホーは、花こう岩の巨岩群と森林に囲まれた川の渓谷です。川は岩場を縫うように流れ、自然の石橋や滝、緑色の水をたたえた池が見られます。
ハムホーはタイフオン村に位置し、クイニョンから西へ向かう内陸道路を通ってアクセスできます。
西山蜂起とハムホー
ハムホーの川筋は、18世紀の西山蜂起で海軍の秘密訓練地として使われたとされています。西山蜂起は、1771年にグエン・ニャック、グエン・ルー、グエン・フエの三兄弟が、地元領主グエン・フック・トゥアンに対して起こした反乱です。
蜂起には、主に農村部の人々が加わりました。西山軍は1771年から1802年まで活動し、陸上部隊に加えて海軍も組織していました。
ハムホーの岩場や入り組んだ川筋が訓練地として語られる背景には、西山軍が海上や河川で活動する部隊を持っていたことがあります。西山軍の海軍については、船の種類ごとに輸送や戦闘などの役割が記されています。
西山軍の海軍が担った役割
西山軍の海軍は、提督ヴー・ヴァン・ズンの指揮下に673隻の船舶と5万3250人の水兵を擁していたとされています。大型船は兵員、食料、装備の輸送を担い、軽く機動性のある船は戦闘に使われました。
小型の砲艇や帆船は櫂を備え、河川での戦闘にも使える船として説明されています。乗組員は河川航行と長距離の兵員輸送に習熟していたとされています。
渓谷を訪れる時期と歩き方
ハムホーでは、巨岩が連なる川をボートまたは徒歩で巡れます。乾季は水辺の岩場を探索する際に、比較的安全で見通しのよい時期とされています。











