orange and white medication pill
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ユタ州で、AIがニキビを評価し、医師が処方ごとに事前承認しなくても薬を処方する試験運用が始まりました。対象は軽度から中等度のニキビに限られ、患者数に応じて処方の監督方法が段階的に変わります。通常の遠隔診療のようにAIが情報を集めて医師へ引き継ぐのではなく、定められた範囲内ではAI自身が初回処方を出します。

州の承認を受けた段階的な監督

運営するNolla Healthによると、同社はユタ州の人工知能政策局と協議し、州の承認を得て試験を始めました。医師会や医師、皮膚科医、州政府関係者らも開始前の検討に加わったとしています。試験では、AIが処方を判断し、医師による確認と州の監督を組み込みます。

初期の100人では、AIが作成した処方を医師が患者に渡す前に確認します。その後の最大500人では、AIが処方を出し、医師が少なくとも週1回、事後に確認する計画です。さらに運用が進んだ段階では、医師が毎月、処方全体の少なくとも10%を確認します。

各段階を進めるには、安全性の目標を満たし、州から書面で承認を得る必要があります。Nolla Healthは、医師との処方判断の一致率95%以上と、重大な有害事象ゼロを移行条件として挙げています。この条件は試験運用の段階移行に関するもので、すべての処方が医師の事前確認を受けるわけではありません。

対象は成人のニキビ治療

利用できるのはユタ州在住の18歳以上で、月額料金は4.99ドルからです。利用者は本人確認と問診を行い、顔を5方向から撮影します。AIが画像と回答をもとに治療計画を作り、適切と判断した場合に初回処方を出します。対象薬は塗り薬で、8種類の承認済み治療から選ぶとされています。

重度のニキビや妊娠中など、試験の対象外となる条件では、AI処方ではなく医師の診察につなぎます。AIが選ぶのは医師が承認した治療手順の範囲内で、自由記述による処方の生成は行いません。利用者はアプリから医師に相談でき、問い合わせには医師が対応するとNolla Healthは説明しています。

画像診断研究の精度とアプリの性能は別

顔画像によるニキビ評価については、別の研究で性能が検討されています。中国人集団の画像を使った2025年の研究では、2,157枚の画像を用いたモデルの重症度評価の正解率は、オンライン診療の条件で89.5%、対面診療の条件で89.8%でした。研究では、前向き評価で若手皮膚科医を上回り、経験豊富な皮膚科医と同程度の精度だったと報告されています。

この研究のモデルとNolla Healthの処方システムは別のものです。研究の数値はニキビ画像の重症度評価に関するもので、Nolla Healthの処方精度を示すものではありません。Nolla Healthは、自社の実運用で医療従事者の推奨と96%超の割合で一致したとしています。これは同社が示した数値です。