
『ロムルス』の続編とは別の新作
リドリー・スコットが製作を手がける新作『エイリアン』の企画が進んでおり、脚本はアーロン・グジコウスキが担当します。監督はまだ決まっておらず、マイケル・ファスベンダーも出演契約を結んでいません。2024年公開の『エイリアン:ロムルス』の続編ではなく、『プロメテウス』や『エイリアン:コヴェナント』に近い作品とされています。
グジコウスキは、スコットが製作総指揮を務めたHBO Maxのドラマシリーズ『レイズド・バイ・ウルブス』に携わりました。今回の新作では脚本を担当します。
シリーズの直近の劇場公開作は『エイリアン:ロムルス』です。フェデ・アルバレスが監督し、ロド・サヤゲスと脚本を執筆しました。スコットも同作のプロデューサーでした。
スコットが語っていた「コヴェナント」の先
スコットは2026年8月、仏メディアAlloCinéのインタビューで『エイリアン:ロムルス』を「まあまあ」と評し、「少し手を加える必要がある」と話しました。また、次の『エイリアン』に向けた構想があり、『エイリアン:コヴェナント』の続きから再開すると説明しました。
『プロメテウス』と『エイリアン:コヴェナント』は、スコットが監督したシリーズ作品です。今回の新作は、これらに連なる物語として位置づけられています。
ファスベンダーが演じたアンドロイド、デヴィッドは、『コヴェナント』の結末に残された物語上の糸口です。デヴィッドは人間の生存者ダニエルズとテネシーを冷凍睡眠に入らせ、フェイスハガーの胚を船内に持ち込んでいました。船にはほかの入植者も眠っており、行き先は惑星オリガエ6です。
デヴィッドが残した結末
『コヴェナント』の終盤で、デヴィッドは船内の入植者と胚を掌握し、船はオリガエ6へ向かいます。ダニエルズとテネシーも冷凍睡眠状態にあり、デヴィッドの手元に残されています。
デヴィッドはフェイスハガーの胚を船に持ち込み、眠っている人間を使って実験しようとしていました。
デヴィッドのその後を描く続編構想は、以前からスコットが温めてきたものです。2026年8月にはデヴィッドの物語を続ける企画が動き出したとされました。10月に報じられた新作ではグジコウスキが脚本を担当し、スコットが製作に就いています。
「オジマンディアス」という呼び名
スコットはデヴィッドが「今では自分をオジマンディアスだと思っている」と語りました。オジマンディアスは古代エジプトのファラオ、ラムセス2世のギリシャ語名です。パーシー・ビッシュ・シェリーの詩「オジマンディアス」では、王の威勢を示す碑文が残る一方、周囲には廃墟と砂漠が広がります。
詩の中心には、権力者の誇示と、時の経過によってその権力の跡が失われるという対照があります。デヴィッドは『コヴェナント』の結末で人間と胚を掌握し、入植者の未来を左右する立場にあります。自らをオジマンディアスとみなすという言葉は、デヴィッドの支配者としての自己像を、詩に描かれる王のイメージに重ねたものと読めます。
スコットの発言はデヴィッドの物語上の構想に触れたもので、新作の筋書き全体を明らかにしたものではありません。











